対象:一般歯科・歯の治療
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堀内 晃
歯科医師
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痛みのあられる歯の抜歯について
はじめまして、長崎の堀内と申します。
さてお問い合わせの件ですが、左下の6番目の歯の神経が死んでいたということですね。
おっしゃる通り噛みしめや歯軋りで神経が死んでしまうことはあります。神経の死んでいる歯で痛みがでるのは、中の神経組織に細菌が感染、繁殖し腐敗をおこすことで根っこの先の組織を圧迫することによる痛みです。
ただし、根っこの先にこういった膿を持っている状態でも痛みがない方はたくさんおられます。放置していいということではありませんが、痛みの原因がある歯で噛みしめると激痛に見舞われるということです。
噛みしめについてですが、横を向いて寝たりうつ伏せ寝をしたり頬杖をされたりしていませんか?これらは態癖といいますが、この態癖によって歯が位置を変え上下の歯の接触点に問題が生じることで噛みしめなどが起こるようです。また、普段から無言で作業するようなお仕事をされている方で多いの確かです。なるだけ噛みしめが起こらないように歯を浮かせるようにしてみてください。
根っこの治療をするか抜歯をするかについてですが、経済的に許すのであればまず根っこの治療をされるのがいいのではと思われます。それでだめなようなら抜歯は致し方ないのでは、、、
抜歯後の骨移植についてですが、ないよりはあったほうがいいでしょう。
6番目の歯はもともと大きく、また病巣によって周りの骨がかなり喪失することでしょうから矯正治療中にその骨のないところに歯を移動させる際に歯が動きにくいということがあります。歯をスムーズに動かすためには、移植がよろしいでしょう。
補足
文字数の制限がありましたので追加しますね。
矯正治療はたしかに噛みしめなどの要因を排除するのに有効な手段です。ただし、さきほどの態癖が残っておられる状態での矯正治療は、場合によっては体調を崩しかねません。
普段からあまり偏った姿勢をとることをやめられることをお勧めいたします。
私の病院では、足を組んだり猫背や横すわりなども注意するように指導しています。足を組んだりするときは、ほとんど決まった側があるものでそれによって骨盤がゆが腰痛などが治らないこともあるようです。腰が痛いから横向きねということもあるようですが、、、
なるだけ背筋をしっかり伸ばして普段からすごされることをお勧めしています。
そして矯正治療をされれば、歯の痛みとはかなりさよならすることができますよ。
今現在の痛みが根っこの治療をしていてもなかなか収まらないことがあります。それは、継続して噛みしめをしていることでなります。さきほどの態癖を注意するとある程度収まりますが、その態癖が治らない場合はいつまでたっても歯の症状もおさまりません。そういうときは、ナイトガードをしっかり使用されることです。
ご参考になりましたでしょうか?またなにかありましたらいつでもご質問ください。
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