労働条件の不利益変更は一方的にはできない - 小笠原 隆夫 - 専門家プロファイル

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対象:労働問題・仕事の法律

小笠原 隆夫 専門家

小笠原 隆夫
経営コンサルタント

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労働条件の不利益変更は一方的にはできない

2009/03/10 10:04
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4.0
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 これまで10年と言う長期間に渡って契約が反復更新されており、当然同じ条件で更新されるものと思うのは当然だと思います。会社としては昨今の景気動向で先行きが不透明なので、調整余地を持っておきたいのだと思いますが、働く側からすれば不安定さが増すだけで何のメリットもありません。

 このような契約期間を短縮するような変更は「労働条件の不利益変更」にあたるのではないかと思われ、合理性があると判断される例外を除き、労働者の同意がなければ原則無効になります。
 合理性の有無については、次の事項を総合的に判断することになっています。
○労働者が被る不利益の程度
○変更の必要性の内容・程度
○変更後の内容自体の相当性
○代償措置その他関連する他の労働条件の改善状況
○労組等との交渉の経緯、他の労働組合又は他の従業員の対応
○同種事項に関する一般的状況

 まず会社に対して上記のような法的な説明とともに、これまで通りの内容での契約更新を申し出て話し合ってみて下さい。もし誠意ある対応が取られないようならば、労働局や労基署といった機関が相談先になると思います。

評価・お礼

Stella さん

ご連絡ありがとうございます。
人事と話し合いの場を設けることが出来、説明をいただきました。
納得は、出来た訳ではありませんが、
現状の勤務先の状況としては、仕方がないという感じでした。

またなにかありましたら、ご相談させていただければと思います。ありがとうございました。

回答専門家

小笠原 隆夫
小笠原 隆夫
( 東京都 / 経営コンサルタント )
ユニティ・サポート 代表
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この回答の相談

契約更新について

キャリア・仕事 労働問題・仕事の法律 2009/03/10 01:38

現在、派遣期間と契約社員期間を含め、10年ほど同じ部署で勤務しています。
契約期間は、半年ごととなりますが、今回から3ヶ月更新でと契約書を渡されました。
なぜ3ヶ月更新になったかという説明は、人事側から一… [続きを読む]

Stellaさん (埼玉県/36歳/女性)

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