対象:ペットの医療・健康
RE:結石症の猫の食欲不振
シュウ酸カルシウム尿石症のリスクを高める可能性が示唆される要因として低ナトリウムあるいは低カリウム食、尿の酸性度を高める食事が考えられています。
シュウ酸カルシウム尿石の再発防止のため推奨される方法としてタンパク質、カルシウム、シュウ酸、ナトリウムの量を適度に制限しリン、マグネシウム、ビタミンC、ビタミンDを普通に摂取させることです。これらの情報に基づき再発を予防するための処方食(ロイヤルカナン社 phコントロール等)が製造・販売されています。
処方食は栄養成分をしっかり計算し製造されています。手作りではこれらの成分まで調整するのは非常に困難です。処方食を与えるようにしましょう。
強制給餌を嫌がり徐々に痩せてきているとのことなので、これらの問題点を解決するには食道や胃にチューブを設置することが非常に効果的です。方法は皮膚と消化管を少し切開しチューブを設置します。このチューブを通して消化管へ直接食べ物を流し込みます。このチューブを設置すると給餌のストレスが大幅に軽減されまた給餌された栄養素を摂取することが消化管の機能や構造の維持にとても重要です。チューブで栄養補給をしつつ食欲がでてくればチューブを外し通常通り口から食べ物を食べさせます。
今回の症例では自宅での管理より入院しての治療が適切ですが、オーナー様が自宅での看護を希望される場合はチューブを設置すれば自宅での給餌も支障なくなるので通院治療も可能でしょう。
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4歳6ヶ月の猫(ラグドール)、雄(虚勢済み)がほとんどものを食べてくれず困っています。
12月初めに結石が見つかり、調べると腎臓・尿管・膀胱・尿道につまっていました。
急性腎不全・尿毒症まで引き起こ… [続きを読む]
みふぁにゃんさん (東京都/24歳/女性)
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