対象:投資相談
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吉野 充巨
ファイナンシャルプランナー
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投信購入の考え方とリスク・リターンの数値です
てんてんこ 様
初めまして。オフィス マイ エフ・ピーの吉野充巨です。
投資を開始された際に、どのような判断をされて購入されたのかを思い出してください。
保有されている投資信託6本は、新興国を対象とするものですので、当初から40%〜50%程度の下落を予想されていたと拝察いたします。そして、リターンは10%以上を期待されたのではないでしょうか。
一方、現在の損失は40万円です。この40万円が毎年の収入と支出の差額、すなわち貯蓄額よりも小さな場合で、今後の下落が継続しても、差額金額まで持ちこたえられる場合には保有されることをお勧めします。
∵1年間の貯蓄よりも少なければ、貯蓄額を再度100万円に戻すには1年で済みます。また今後下落しても保有されている投信がゼロになることはありません。
もし、毎年の貯蓄額よりも損失の40万円が多い場合は一回売却し、改めてアセットアロケーションから組みなおされるようお勧めします。
例えば、海外の先進国の株式を対象としたインデックスの場合、1970年1月〜2007年12月(456月次データ)では、リターンは7.8%でリスク(1標準偏差)は18.5%でした。これは単年度の運用成績の68%が-10.7%〜26.3%の範囲に入り、2標準偏差では-29.2%の場合もあるということになります。
私は、てんてんこ様の次の投資機会には、様々な実証研究によれば資産運用の成果の91%は資産配分によって決まると報告されていますので、国内外の債券や株式に分散を測られるようお勧めします。
補足
もし、株式を対象とする投資信託で高収益を目指す場合でも、日本株式と外国株式、外国株式の中での配分は、先進国を主とし、新興国は10%、多くても20%以内に配分されるようお勧めします。
なお、外国株式+日本株式を均等に配分した際の期待リターンは6.5%で、リスク15.2%になります。この場合2標準偏差の最悪ケースで、単年度-32%の損失がありうることを前提に投資・運用にお取組ください。
そして、現代ポートフォリオ理論によれば、最も効率的な投資方法は、インデックス・ファンドをなるべく安く購入して、長期間保有し続けることとされています。
私のHPにインデックス・ファンド、日本のETF(上場投資信託)と日本で購入できる海外のETFを掲載しています。参照下さい。
http://www.officemyfp.com/toushishintaku-7.html
http://www.officemyfp.com/ETF-1.htm
毎月このような、リスク・リターン等データで説明するセミナーを開催しています。宜しければ参加を検討ください。
http://www.officemyfp.com/seminerannai.htm
(現在のポイント:-pt)
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