対象:住宅設計・構造
野平 史彦
建築家
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サッシ廻りの通気の確保について
taki様
(株)野平都市建築研究所の野平(ノヒラ)と申します。
サッシ、庇、下屋が2階の外壁に取り付く部分など、外壁通気が塞がってしまいそうな箇所が多々あり、このことは、私のHPの「工務店/設計事務所再教育センター」という項でも特に指摘しているのですが、
外壁通気層の意味をきちんと理解していない大工さんは必ずと言っていい程、この通気層を塞いでしまい、監理しているはずの設計者も見落としているケースが非常に多い部分です。
外壁通気層が塞がっていると、湿気の逃げ道がなくなり、塞がった部分の耐久性は著しく低下し、新築5年で下地が腐ってしまった家があります。(これは私がまだ少し若い頃、外壁下地検査ができないまま仕上げられてしまった家で起きた、私の失敗談です)
で、サッシ廻りについてですが、サッシ廻りには木下地が組まれ、外壁材を留めるベレル合わせのための胴縁をその廻りに廻しますが、サッシ下端は45mmほど竪胴縁を透かし、通気が横に流れる様にして、軒下まで通気が繋がる様にします。
サッシ上端についても同様に通気が廻る様にし、その上にサイディングを張ります。サイディングとサッシ間の四周シールは必要で、シールしないと漏水の原因になります。
他の箇所も同様に ''いかに外壁通気を確保するか'' ということが、家の耐久性に大きく関わって来るので充分注意して下さい。
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この回答の相談
サッシや庇が取り付く部分は、竪胴縁が途切れてしまうので、サッシや庇の上端のサイディングとの取り合い部のシ−ルはしないほうがいいのでしょうか?
ご教授願います。
takiさん (大阪府/37歳/男性)
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