対象:矯正・審美歯科
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晝間 康明
歯科医師
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過蓋咬合の矯正歯科治療
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こんにちは.東京都立川市ひるま矯正歯科の晝間康明です.
てんぷらさんにまずお聞きしたいのですが,矯正治療を行われたのは矯正歯科専門医院でしょうか?
一般的な過蓋咬合の原因は主に,上顎歯列が下顎歯列に対して前方に位置する事で上顎前歯の咬む対合歯である下顎前歯が後方に位置し上顎前歯が下がってくる(挺出)事です.過蓋咬合の治療を行なう場合,上顎前歯を唇側に傾斜させ捻転を改善したただけでは元々上顎歯列が下顎歯列に対して前方に位置しているので出っ歯の状態になってしまいます.さらに上顎前歯と咬合する下顎前歯の位置が後方のままであればすぐに過蓋咬合が戻ったり,捻転が戻ってしまう事を想定します.矯正専門医であれば,この様な状態を診断時に想定するので上下顎に装置を装着し治療を行ないますし,上下顎に装置を付ける事を患者さんが望まない場合は治療をしてもすぐに戻ってしまう可能性があるのであればあえて矯正治療を行なう必要はないと考えるのが一般的です.
てんぷらさんの治療経過を拝見しますと,治療後の後戻りが3週間と言う短い期間で起きてしまい,さらに歯を削って固定すると言う流れに異和感を感じます.
担当されていた医院が閉院されてしまったと言う事ですので,矯正治療の再治療を行なう事は難しいであろうと予想します.また,1度削ってしまった歯は元に戻る事はなく,今後は削って被せた修復物と歯の境目から細菌が侵入し2次う蝕や歯周病による歯肉退縮を引き起こさないように定期的なメインテナンスをしていく事が必要でしょう.
もし,現在の噛み合せに不安があるのであれば矯正歯科専門医院で口腔内を実際に診てもらい,改善できるか確認すると良いかもしれません.
その際に,矯正治療開始前の口腔内状態を記録した資料(セファロ,X線写真,模型,診断書など)があればより詳しい相談を受ける事が可能です.
評価・お礼
てんぷら さん
丁寧に細かく教えていただき、ありがとうございます。
最終的には自分の判断だったとはいえ、歯を削ってしまった事はやはりショックだったのですが、先生のおかげで不安も少し解消されました。
これからはデンタルケアを怠らないように頑張っていきます。
本当にありがとうございました。
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この回答の相談
22歳終わり頃から過蓋咬合の為、歯科矯正を始めました。
始めるにあたり、レントゲンを撮ったら顎間接にズレがあると言われました。
本格的に直すには、かなり大掛かりになると言われました。
もともと上右の2番… [続きを読む]
てんぷらさん (埼玉県/24歳/女性)
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