全国土木建築国民健康保険組合について

チップママさん、はじめまして。ご質問ありがとうございます。社会保険労務士＆ＣＦＰの古井佐代子です。

ご主人の入っていらっしゃる全国土木建築国民健康保険組合は、一般のサラリーマンが入る健康保険とも、市区町村が運営している国民健康保険とも違う別の組織で、国民健康保険組合の一つです。
一般の健保や国保は130万円を超えると扶養から抜けなければならないのですが、全国土木国保についてはそういうことはないようです。
したがってチップママさんの場合は、医療は扶養のままで、年金だけ扶養から抜ける(国民年金にするか、パート先で厚生年金に加入するか選択する)という、ちょっと変則的な取り扱いになります。

まずはパート先に事情を話して、健康保険に加入せず、厚生年金にのみ加入することができるかどうかの確認をしてください。通常この2つはリンクしており、どちらか1つしか加入しないということはありえないので、パート先の給与計算システム等が対応していない可能性があります。

さて、年金だけ加入することができる、ということになった場合にどちらがいいか、ということですが、厚生年金に加入すると、将来チップママさん自身が受け取る年金額が増えます。どれくらい増えるかは、掛けていた月数と給与の額によって異なりますので一概に申しあげることはできません。
また、万が一、厚生年金に加入している間に障害者になってしまったり、あるいは亡くなってしまった場合には、国民年金だけに加入している場合よりは大きな保障を受けられます。
国民年金の保険料は全額自己負担ですが、厚生年金の保険料は会社と半分ずつの負担ですので、お給料が18万円くらいまででしたら、国民年金の保険料よりも厚生年金の保険料の方が安くなります。