対象:ペットの医療・健康
Re:猫の巨大結腸症で病院に余命宣告され緊急事態です。
仕事依頼の方に頂いた質問の内容も合わせてお応えさせて頂きます。
巨大結腸症ですが、基本的には浣腸や下剤、食事療法などの内科治療から始め、それでもコントロールが困難な場合は通常外科手術の適応になります。また今回の場合は骨盤狭窄が根本の原因であり、さらに長期にわたる重度の結腸拡張は結腸の無力症を引き起こします。そのため貯留している便を取ったとしても再び詰まってしまう可能性が高いため根本原因を取り除くための手術が必要になります。
手術の方法としては拡張が上行結腸まで及んでいる場合は結腸全摘出が必要です。また今回のケースでは骨盤狭窄があるため骨盤拡張術も併用する必要があるかもしれません。
成功率や費用は執刀医の経験や各病院の設備によりますので具体的なお答えは難しいのですが、長期的に維持できるケースが多いと思います。結腸摘出後は下痢が慢性的に続いてしまいますが、これは排便を促す意味合いでも必要なことでもあります。術後は便の管理が必要になりますが、手術の成功率と予後は悲観するほど低いものではありません。
ただ手術できる施設はやはり限られてくると思いますので、今一度かかりつけの先生とよくご相談して二次診療施設への紹介などを検討されてはいかがでしょうか?
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