他人を噛むブルドッグ５歳

ペット行動コンサルタントSENDAの千田純子です。

そういう問題に悩んでいる飼い主さんは多いようですが、小型犬であれば、なんとかできることも、中型犬以上になると、危険になってきます。犬は、吠えて咬む動物なので、吠えない犬、咬まない犬はいないでしょう。特に子犬の時は甘噛みがあるのが普通です。大切なのは、子犬の時に、咬みつき抑制を教えることと、社会性を付けて、他人は警戒しなければならないような危険な生き物ではないということを教えておく必要があります。

相手に噛んでから叱るという方法は、飼い主として仕方がないかもしれませんが、その方法で他人に噛み付くのが治らないのであれば、その方法はワンちゃんには合っていないのだと思います。また、帰ってから、寝床に閉じ込めたとしても時間が経ってからなので、ワンちゃんには他人に噛んだことと、寝床に閉じ込められることは関連付けては考えられないのではないかと思います。

当方では他人や、他の犬に吠えたり、噛んだりする場合は、呼び戻しをしてもらうようにしています。呼び戻しをして素直に従ったらご褒美をあげるようにしてもらいます。他人が近ずくと呼び戻しをされてご褒美をもらえると思うと、飼い主から離れなくなります。当方ではその方法で、１００％解決してきています。

ただそれには、ワンちゃんが他人に対して警戒心や、恐怖心、不安を持たせないように、叱ったり、嫌悪刺激を与えないようにしていく必要がありますので、安全を確保しながらトレーニングをしていく必要がありますから、専門のトレーナーやインストラクターから細かな指導を受けることが必要になります。

預託訓練も検討していらっしゃるようですが、結局は飼い主さんがそのワンちゃんと生活していく上で、しつけの仕方を身につけておかないと、結局施設では問題が出なくても飼い主さんだけではやはり噛みつきが起こるというケースはよくあることです。

どうしても制御できないのであれば、最初預託訓練に預けることも必要な場合もあるかもしれませんが、最終的に飼い主さん自身に教えてくれるトレーナーさんを探すことが大切だと思います。

とりあえずは、方針が決定するまで、これ以上人に噛み付かないように、リードを付けておくとか、自由にしておく時には口輪を付けておくとか、サークルやケージの中でおとなしくしていることを教えることも大切なしつけでしょう。そういうことも含めて指導してくれるトレーナーワンを探してみてください。