盆栽でも、その針金を解いてあげれば、自然な形に伸び始める

ngn03090さん　初めましてカウンセラーの堀江健一と申します。
切実な問題ですね。学生生活も、お辛く過ごされておられるかも知れません。
苦悩が深い事でしょう。
ご相談者の中には、ngn03090さんのように、「自分が空っぽ」な状態になってしまわれている方が少なくありません。
幸いまだ19歳とお若いので、少しずつご自分を育ててあげる事も、比較的難しくは無いかも知れません。

ngn03090さんは言わば、他人の都合の良いように「針金」で全体を縛られて、形を整えられてしまった「盆栽」のような状態なのだと思います。あなたが自分で好んでその様な状態になったわけではないでしょうから、少なくとも「自分を責めるような」お考えにはなりませんようにお祈りします。
過去のせいにしてしまうのは、それが「過去の出来ごとが原因になっている」ことが実際にあるからでしょう。確かに過去の事ばかりに捕らわれていても、現実の「今」が容易く変わるわけでは無いかも知れませんが、「過去のせいにして逃げたくなる」のも仕方がないと、自分を認めてあげるような気持ちも必要ではないかと思います。

人工の美を強制されてしまった盆栽でも、その針金を解いてあげれば、自然な形に伸び始める事でしょう。
しかし、急に自由になり、自然に勝手に伸びて良いよと言われたからと言って、どう伸びればいいのかわかりませんから、戸惑われるのも無理もないことだと思います。

自分の意志が無いように感じてしまわれている事でしょうが、無いように感じてしまっているだけで、本当に無いわけではありません。
ただ、すごく抑えつけられてしまっていたので、自分の意思が出て来にくくなっているのだと思います。
また、自分が感じる事、やりたいと思う事、意見など、思う事はいくらかはあると思うのですが、それが「世間的に正しい事なのか？」「常識的に許される事なのか？」というような、自分に自信が無いのではないでしょうか？
信頼できる友人や、あるいはカウンセラーを相手に、そうした「少しでも自分が感じた事」「思った事」を話されて、それを相手が「そう思うよね」とか「それで良いんじゃない」とか肯定して受け入れてもらえるようなご経験が必要となるかと思われます。
ただし、中には「それは違うんじゃない？」という否定的な意見が返って来てしまう事もあるでしょう。でもそれはngn03090さんが嫌いだから、あなたを否定しているわけではないのです。
ただ相手の方の意見としては、ngn03090さんの考えと「違う」という事なだけなのですね。

そうした他者とのやり取りを通して、自分でも思っていなかったような考えや思いが出てくるのを発見していかれることでしょう。それが、自分を知って行く事にもなることだと思います。

自分は自分、他人は他人と思って、なるべくご自分の事を自己肯定的に見てあげて下さい。
やみくもに他人の方を肯定して、自分を否定してしまっては、自分で自分に「他人に都合の良い針金を巻きつける」様なものです。

段々とご自分の手で、自分にまきついている針金を、ほどいて行ける様にになれます事をお祈りしております。