対象:新築工事・施工
橋本 健
建築家
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木造3階建で検討されてはいかがでしょう?
&stripe様、こんにちは。環境計画スタジオの橋本です。
某HMの見積がRCで130万円をこえてしまうという状況は、現在の建築市況からみて法外なものではありません。弊社でもRC賃貸マンションを計画したところ、140万円を超える見積となり、着手が先延ばしになっているものもございます。RCで個人邸をお考えなら120万円は予算として見込まれることをおすすめします。
敷地条件にもよりますが、狭小地の場合、地盤状況以外にも敷地内に工事車両駐車や現場事務所等を設置することができず近隣に手配する。あるいはアプローチ道路が狭く大型車両が入れないため、小運搬をくりかえすなど、直接建築に関わらない費用(仮設といいます)が割高になります。またプランニングによりけりですが、敷地いっぱいを使おうとすると、隣地までの離隔距離を詰めることになり、施工がしづらくなることによる手間賃アップとなるケースも経験しております。
ご相談の内容を拝見しました。コストを抑えつつ、30坪のスペースを確保したいとおっしゃるのであれば、『木造3階建てをおすすめします。』今日の木造は、かなり進化してきており、長期優良住宅による躯体性能の向上やパッシブハウスにも対応できますし、予算的にも100万円以内/坪が見込めます。
100×30坪+設計監理費300万円、その他解体撤去、家具照明、登記費用等で200万を見込むとして3500万円程度で計画できると思いますが、いかがでしょうか。
狭小でも採光や通風を工夫することで、快適で機能的な住まいは充分可能です。
弊社「10坪ハウス」は鉄骨造6階建てで、延床50坪6000万円のものです。
建築当時(2011年竣工)とは建築事情が異なりますので、いちがいに比較できませんが、ワンフロア8.75坪をタテに6層重ねて、ワンルーム賃貸の上に個人邸を載せ、3層にわたる住空間を確保しました。光や風の通り具合を工夫しつつ、階段の昇り下りが苦痛にならないよう、各部屋のインテリアイメージを意図的に変える等配慮しています。
http://www.japan-architects.com/ja/kenhashimoto/プロジェクト-3/10坪ハウス-7730
ご覧いただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
補足
(現在のポイント:-pt)
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