対象:新築工事・施工
上村 美智夫
建築家
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隣が崖のように高い細長い敷地における住宅設計のポイント
はじめまして、PAO建築設計の上村です。
崖の高さの2倍の範囲は、何らかの構造上の規制を受ける可能性があります。これは崖が崩れても、建物が倒壊等の被害を受けないようにする為のものです。詳しくはその地域の行政の建築指導課等で確認できると思います。
西側が3m程崖状に高くなっている敷地に、住宅を設計したことがあります。
崖面の整備の状況や、風景として見た時の美観上の様子等により、崖に面する側の窓の取り方等は変わってくると思います。現状をよく確認しての設計・検討となります。
間取りの件は、細長い敷地形状の特徴を活かして、敷地の中央に中庭を取り、家を大きく北棟と南棟の2つに分け、中庭をはさみ、南北に配置し、それらを階段や廊下等でつなぐ中庭形式にすることが、希望されている要望を最も多く満足する案のように思われます。
ただし、「凹凸のない、なるべくシンプルな形状」とは少しかけ離れそうです。
計画の進め方は、実際の敷地の状況・環境を踏まえて、居住性としての快適性と形状的なシンプルさの追求を建主と共に確認・納得しながら検討していく作業となるのでしょう。
以下は似た様なケースで、参考例として紹介しておきます。
西側の隣地の方が3m程高い住宅の例で、このケースでは西側には今後住宅は建ちそうになく、覗かれる等の心配はありませんでした。
・フォーム 屋上をウッドデッキのルーフバルコニーとしました(プロファイル/PAO建築設計)
http://profile.ne.jp/pf/k-michio/g/l-6330/
・リフォーム 2階ウッドデッキのルーフバルコニー(プロファイル/PAO建築設計)
http://profile.ne.jp/pf/k-michio/g/l-6349/
・リフォーム/平塚の家(PAO建築設計ホームページ)
http://www2.gol.com/users/paoarchi/jilei-reform/hra-reform/hra_re1.html
画像の説明-1
■断面スケッチ 2階のLDKとウッドデッキのルーフバルコニー連続させることで、気軽にアウトドア気分を満喫できます。
画像の説明-2
■2階ウッドデッキのルーフバルコニーの様子
以上、少しでも参考になれば幸いです。
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上村 美智夫 / Michio Kamimura
PAO建築設計
http://www2.gol.com/users/paoarchi/ E-mail paoarchi@gol.com
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この回答の相談
お世話になります。
以前より、リフォーム転じて建て替えと計画がめまぐるしく変わっていきました。
自宅の事ながら家作りとはこんなにもエネルギーがかかるものかと驚いています。
建築家の先生方には… [続きを読む]
poiさん (千葉県/56歳/女性)
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