対象:心と体の不調
心身症の原因は緊張からくる筋肉の凝りではないでしょうか?
喉の違和感や息苦しさ、気になるものですね。
アドバイザーの堀江健一と申します。
カウンセラーは医者ではないので、診断を下す立場ではないのですが、いくつかの可能性について考えてみたいと思います。
まず、身体的な異常を感じられたら、しばらく様子を見るにしても、早めに病院へ言って検査してもらう事が大切です。
病気には、器質性(内臓など具体的な器官)の病気と、心因性の病気があります。
大抵の病気や症状にはストレスが原因の一つと考えられるものです。
ですが、検査により、血液中の数値や内臓や血管に異常がみられれば、そのダメージをうけている部分に効く薬や手術が治療としてなされます。
検査しても、特に異常が見られない場合、心因性のものと判断され、ストレスを受けている脳に効く抗不安薬や抗ウツ剤などが、主に処方される事となります。
検査の結果、特に異常がないと言われてしまい、ストレスですねと言われてしまうことも多いものですが、もしストレスと言われても、あまり心当たりがなく、とりあえず出された薬を飲んでも、あまり変化がないようなら、もっと大きな病院で再検査してもらうことも必要かも知れません。
お医者さんでも見逃してしまうような病気が無いとは言えないからです。
もし、ストレスのせいですね、と言われ、ご自分でもそれはあるかも、と思われたら心療内科へ行かれてみて下さい。
例えば、器質的な病気を想定した場合、ご相談内容にあります、「のどの痛みや、異物感」などは、逆流性気道炎という、普段寝ている時に、胃液がのどの方に、逆流して来ないように弁が閉まっているのですが、その弁が機能していないために、横になって寝ている間に胃液が逆流し、のどを焼いてしまう様な事が原因となることも考えられます。
次に、ストレスなど心因性の病気だった場合を考えて見ます。
口内などは、人間の体の中でも特に神経が沢山密集している部位になります。
生物にとって「物を食べる」行為は、非常に生死にかかわる重要な事ですから、それだけ複雑に出来ているのですね。
仕事自体に対する緊張や、人と対面することから来る緊張などが強いと、無意識的に
「歯をくいしばっていたり」
「舌に力が入って、上あごに張り付いてしまっていたり」
することがあり、次第にその周辺の筋肉が硬く、凝って来てしまいます。
活動中はもちろんですが、寝ている時も緊張がほどけていないと、寝ている時でさえもくいしばっているかも知れません。
酷い状態ですと、鏡で自分の舌を見た時に、舌の左右側面に歯型が付いてしまっていたりします。
その凝りが、どんどん周辺に広がり、首や肩の凝りに拡がってきますと、神経が集まっているために「のど」に、凝りから来る刺激が伝わり、違和感が生じてくることとなります。
また胸・背中部分にも凝りが酷くなると、筋肉が硬くなっていますから、肺で呼吸する時に、肺が充分拡がらずに息苦しさを感じてしまう様になります。
背中や、胸の特に腕の付け根あたりを押して見て、痛みを感じるかどうか試してみて下さい。
痛みを感じた場合、無理のない範囲でストレッチを行い、ほぐれ、少し楽になる感覚があるようでしたら、正に緊張から来る筋肉の硬さが原因かも知れません。
筋肉が凝ると、それだけで痛みを伴いますから、余計神経を刺激して、余計に力が入り、より凝ってしまうという悪循環となってしまいます。
女性に多いのですが、首の凝りから筋緊張性頭痛が酷くなる方もおられます。
また、歯に関する違和感を感じてしまわれる方も多いようです。歯のかみ合わせが何かおかしい。
虫歯を治したはずなのに、何か違和感を感じる。いくら作り直しても、入れ歯が合わない、などです。
また、舌が緊張していると、呼吸も自然では無くなり、「空気飲み」と言われる、気道から酸素が胃や腸に入り、お腹が膨れてしまうことで、膨満感や、腸の機能が悪くなり、「過敏性腸症候群」になられてしまうこともあります。
息苦しさを日常で常に気にしていると、意識がいつも胸に向きますから、些細な変化にも気になるようになってきますと、本当なら、「今自分の心臓が、鼓動している」なんてことは気にもかけないものですが、心臓の鼓動さえ過敏に感じられて来てしまいます。
怖い気持ちを抱きながら暗闇をじっと見つめていると、本当は何もないのに、何かいるように見えて来てしまうのと同じです。
そもそも緊張というのは、何かしら「不安」を抱えているから緊張してしまうものです。
「上手くいくだろうか?心配だ」
「人からどう見られているだろうか?心配だ」
「自分がやっている事は、正しいのだろうか?心配だ」
そのような不安から緊張が生じている状態ですから、ただでさえ元々ある不安に加え、身体の不安も加算されてしまうこととなり、負担が増量されてしまいます。
動悸が酷かったり心臓が痛んだり、胸の圧迫感、肺の痛み、などを感じ、不安に思っていると、それが実際に潜在意識となって自律神経に作用し「本当に死んでしまうのではないか」と思ってしまうほどの発作が起きてしまう事があります。これをパニック発作と呼び、パニック障害と診断される病気です。
それは大変恐ろしい体験として記憶され、「いつまた起こるのではないか」と予期不安が増大され、外出も出来なくなってしまう方も多いものです。
抗不安薬は、
筋肉の緊張を和らげる効果
不安に思う気持ちを抑え少しボーっとしてくる効果
神経を休め、痛みも緩和するため、夜も眠れるような効果
が主にあり、全体的に心身共に休ませることができます。
こうしたお薬の力を借りて、少し休んだ後に、カウンセリングを受けて、不安の根本を自分で解決して行くことがベストな治療法かと思います。
私のカウンセリングは、主に「恋愛」を特に専門と謳っておりますが、「うつ」「人間関係」「不安障害」「自信回復」など全般に対して援助できるものですので、ご利用いただければと願っております。
補足
逆流性気道炎は逆流性食道炎の誤りでした。
逆流性食道炎の原因として
●脂肪の多い食事、食べ過ぎ
●タンパク質の多い食事
●肥満
●ストレス
などがあげられます。
回答専門家
- 堀江 健一
- ( 東京都 / 恋愛アドバイザー )
- カウンセリングルーム エンパシィ 代表責任者
何より優しく共感を持って、あなたの味方になります
2021年公認心理師(国家資格)取得13年間で1万人以上の相談実績を基に、深く人を理解し心のもつれた糸を解きほぐします。恋愛が出来ない、自己否定感、人と接するのが怖い、夫婦間の亀裂など、人間関係全般、アスペルガーの方の社会適応などのご相談。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
19歳男です。
今週の火曜日の夜にのどに異物感を感じました。
そのときは大して気にならずそのままで寝ました。
水曜日
起きたら異物感は強くなっててのどに痛みを感じました… [続きを読む]
のど飴さん (千葉県/19歳/男性)
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