公務員といえども転職ですから早期退職は不利です。

実際に公務員の面接官をやった経験からお話を致します。
今はどの自治体も応募資格の年齢幅が大きくなっており、新卒も既卒も社会人も
同じ筆記試験を通過したら、同じ土俵で集団討論や面接での選考を受けます。
選考のときの評価シートも区別はありませんが、やはり選考基準は同じでは
ありません。
社会人経験者は、当然ながら新卒よりも求めるレベルが高くなります。
社会人３年目なら３年目なりのビジネスで取得した力を見ようとします。
退職理由もしっかりと確認します。

公務員の選考では「民間からの逃げ」と「安定性や福利厚生を求めて」という
方は採用したくないからです。
新卒で1年を満たさずに退職した人、または退職しようとする人に対しての
チェックは厳しく、公務員の仕事に魅力を感じての転職理由だとしても、
簡単に退職する人、というマイナスイメージを払拭するのは容易ではありません。
相談者さんがご自身で気が付いているように、まだ会社の事もよく判らず
そもそもビジネスマンとしては一人前になっていないと思われます。
今の職場で1年も勤まらないのでは、公務員で活躍するイメージが湧かないと
面接官は思うことでしょう。
自覚されているかどうか判りませんが、入社して半年程度では給与に値する仕事が
出来ている人は少なく先輩や上司、ようは会社にお金をもらって育てられている
最中です。

公務員は資格試験ではなく、転職と同じように「人物重視」ですから、1年未満の
退職や（応募）に対しては厳しいです。
もちろん、例外的に会社都合や面接官が納得する理由があれば別ですが、ご相談者
の「数字に追われる～」「地元に帰りたい」「地元に貢献したい」が並んだ状況
からは難しいと思います。
また、新卒に特に多いのですが、民間＝利益追求　公務員＝社会貢献という安易な
志望動機は視野の狭さや社会性の未熟さを感じさせてしまいます。

現在の会社に入社される時にも夢ややりたい事があったはず、ですね。
現実と理想の乖離に気がついて悩む時期なのかもしれません。
将来、公務員を目指すのはご自身の決断でけっこうかと思いますが、現時点の
お話を読む限りでは公務員が採用したい人材像には結びつきません。

良くお考えの上、公務員を目指すならもう少し先、社会人として、ビジネスマン
として公務員として貢献できる強みを習得してからが良いと思います。