対象:ペットの医療・健康
Re:ワクチン
一般的に猫エイズと言われる猫免疫不全ウィルス感染症とは、感染後から
1.急性期
2.無症状キャリア期
3.持続性全身性リンパ節症期
4.エイズ関連症候群期
5.エイズ期と臨床経過
を辿ります。
エイズ期になると免疫の低下により日和見感染がみられ、全身症状の悪化に繋がります。
三種混合ワクチンを接種することで、予防可能な感染症を予防することが推奨されます。
まず、不活化ワクチンは、感染力や毒力をなくした病原体ないしその成分で作ったものです。
そのため生ワクチンのように病原性回帰の可能性はないが、1回接種しただけでは必要な免疫を獲得・維持できないため、数回の接種が必要です。
効果的に体内に広く行き渡らせるための添加剤(アジュバント)が含まれ、これがワクチン接種後に起こる可能性のある副作用の要因のひとつといわれています。
生ワクチンは、生きているウイルスや細菌の毒性や発病力を弱めてつくったワクチンです。
ウイルスや細菌が体内で増殖するので、一般に不活化ワクチンに比べて獲得免疫力が強く免疫持続期間も長いです。
しかし、病原性回帰といい、接種後しばらくしてから発熱など、その病気の症状が軽く出てくることがあります。
上記のように、不活化ワクチン、生ワクチンそれぞれにメリット、デメリットがあります。
接種部位に関しては、猫では、ワクチンの接種部位に軟部組織肉腫ができる可能性がありますので、発症した際に切除可能な部位に接種することが推奨されます。
今回ワクチンを初めて打つのであれば、初回から3-4週間で二回目、1年後に三回目と行う必要があります。
接種するワクチンの種類、ワクチンスケジュールに関しては、かかりつけ病院を受診された際に再度確認されることをお勧めいたします。
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