対象:新築工事・施工
辻 唯寿
建築家
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簡単そうで難しいのが赤松ですね。
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はじめまして。名古屋の住宅設計事務所TREEHOUSE辻と申します。
まずは簡単に松材を称するに際し気になる点を述べさせていただきたいと思います。
パイン材も含め松系はまず変色がほかの材料に比べ起きやすいと感じます。
だんだんどすろい(方言的でしょうか)色に松系は変わりやすいです。
日当たりはもちろん経年変化でそうなってきます。
余談ですいませんでした。本題です。
確かに松は「やに」が多いので油分は多いのですがそれで問題ないとは思えません。
木製の器などでやに成分が多いものを松材を利用することもありますが
やに成分が多いのでそういうものは油をしみこませる必要がありませんが通常使いの
床材や家具などは他の木材に比較してて多いと考えた方がいいです。
やに成分がまれに多いものもありますがべたべたして逆に気になって使えないと思います。
無垢材の塗装に関しては今後どのように経年年かを楽しむかという意味で
保護材、塗装材を検討する必要があります。
1、できる限り変わらない雰囲気が良ければ最初から着色した方がいいと思います。
2、傷やひび割れ等が気になるのであれば後で目立つので着色はお勧めしません。
3、メンテナンスの頻度や手間の負担によって大きく変わると思います。
そういういみで考えるとまちまちです。
一般的に自然塗料と言われる材料、
オスモ、リボス、みつろうワックス、えの油、ワトコオイルなどでしょうか?
キヌカもありますね。
滑りにくいのはフローリング専用のオスモ、リボス系の塗り材だと思います。
着色もできますしメンテも簡単ですが材料が高価です。
えの油は個人的に好きですし松系の雰囲気と油が馴染むと思いますが匂いの問題と
乾燥が襲い、べたつきが気になると思います。キヌカもイメージ的には悪くないですね。
仕上がり的にはここがちかいでしょうか?下記のみつろうに扱い的には近いイメージです。
みつろうは簡単で材料も安いのですが結構頻繁にメンテが必要と思います。
ワトコオイルは安いしメンテがしやすいですが滑ります。フローリングにはお勧めできませんが小さいお子さんがいないようでしたら使えなくもないです。
TREEHOUSE 辻
http://www.shosai-4031.jp
補足
個人的に松系は扱いが難しいと思います。
節や隙間、そり等の癖の問題も長い間であります。
リフォームやリノベーションであれば松の雰囲気を生かして風合いを楽しんでいくのも面白いですが新築の場合内装全体のイメージ並び御自信で施工するかによっても変わりますので
様々な視点でご検討されることをお勧めいたします。
評価・お礼
94a さん
2013/02/19 00:02
各種塗り剤の特徴についてご回答いただき、ありがとうございました。
赤松は他の樹種よりも油分が比較的多いものの、保護剤は塗った方がよいということですね。
着色はしないつもりですが、クリアな色の塗り剤を施工しようと思います。
コストのこともあるので、比較的安価なキヌカか、蜜蝋のどちらかにします。
サンプルを端材に塗って、どちらかに決めようと思います。
ちなみに、「どすろい」色=どす黒い色ということでしょうか?
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
新築建設中です。
床材を赤松(板目)の無塗装フローリングにしました。
ちなみに赤松フローリングの施工面積は、1階と2階を合わせて30坪くらいです。
床の施工は終わっており、2週間後に… [続きを読む]
94aさん (埼玉県/37歳/男性)
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