対象:新築工事・施工
新築の家を検討しています。
今、話を進めている工務店の提案は、
室内の天井、壁がほぼシナベニア、床はスギ、になります。
クロスを使わない家を希望しているのと、シナの色合いが気に入っているので、要望にあっているのですが、
ほぼシナベニアの壁の御宅を見たことがありません。
また、木の経年変化も未知ですし、少々不安があります。
断熱効果や、お手入れ、劣化状況は他の材料と比較してとうでしょうか。
木の家を希望でコストを下げたい場合はシナベニアが主流なのでしょうか。
そもそも、シナベニアは室内の壁や天井に向いていますか。
メリット、デメリットなど教えてください。
シナベニアはローコスト住宅によく見られるようですが、ローコストではないと感じます。シナベニアにも様々なランクがあるのでしょうか。
たくさんの質問になりお手数ですが、どうぞよろしくお願いします。
ねずこさん
(
三重県 / 女性 / 43歳 )
回答:1件
シナ合板仕上のメリット・デメリット
はじめまして。東京多摩地域で建築設計に携わっている大沼と申します。
「クロスを使わない木の家」で「ローコスト」と願ったとき、シナベニヤ仕上は確かに有力候補です。無垢板張りよりローコスト、合板とはいえ木材、木目の穏やかさなどメリットは多々ありますが、表面が柔らかい、木目が際立つのでクリアの保護塗装すらできないなど、汚れや傷に弱いのがデメリットとして挙げられます。従って天井なら支障ありませんが、壁をきれいなまま保つには日々の生活でかなり気遣う必要がありましょう。
「クロスを使わない木の家」「ローコスト」に「日々の気遣い」が加わったとき、壁仕上を石膏ボード+ビニルクロス仕上と無垢板張り仕上とに強弱つけた場合と比べて、ねずこさまの判断は如何なりましょうか? シナベニヤ仕上は安価なのに施工精度が必要で楽な工事ではなく、提案した工務店にはそれなりの覚悟と誠意が感じられます。
以上、多少なりともご参考になれば幸いです。
評価・お礼

ねずこさん
2015/09/29 06:48早々にご回答頂きましたことに感謝致します。
耐久性や劣化状況はクロスなどと比べて、変わらないのであれば、汚れや傷に気をつけながら、またそれらも受け入れる覚悟で進めていきたいと思いました。
前回書き忘れましたが、かなり陽当たりのよい立地になります。何か注意点があれば教えてください。
建築をして頂く方からの視点でのご回答もありがとうございました。施工の仕方にまで思いを馳せたこともなく、目からウロコでした。そういったことも心に留めて住んでいきたいと思いました。
ありがとうございました。
回答専門家

- 大沼 徹
- (東京都 / 建築家)
- 大沼建築・環境計画事務所 主宰
人の思いと土地の個性を結んだ、オンリーワンの環境づくり
土地は本来、ひとつひとつ固有の個性を持っています。その個性を求められている用途と結びつけ、周辺環境と呼応した、その土地ならではの空間/環境づくりをめざします。
(現在のポイント:-pt)
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