パートと正社員の本当の違い

miyuu0909さん、こんにちは。

ファイナンシャル・プランナーの森久美子です。


miyuu0909さんは、子育て中もずっと共働きを続けるおつもりなのですね。偉いですね。ぜひ頑張ってください。



さて、パートとして働くのと正社員のどちらが得かといえば、長い目でみたら正社員で働く方が断然有利です。


目先のことで言えば、103万円以内の収入におさめることでご主人が配偶者控除を受けることができ、手取りが少し増える。

とか

130万円を超えないように調整して、社会保険料の負担がないようにすることで手取り額を増やす。


などということはできますが、正社員とパート勤務の本当の違いは、生涯に受け取ることができる金額が大きく違うということです。



厚生労働省が毎年、賃金構造基本統計調査というレポートを発表しています。


働き方による月収の違いをみると、女性では、正社員・正職員が平均244.8千円、正社員・正職員以外の月収が平均172.1千円となっています（平成21年賃金構造基本統計調査より）。



年齢別にみると、正社員・正職員以外は、男女いずれも年齢が高くなっても賃金の上昇がほとんどみられないという特徴があります。

つまり生涯の収入に大きな差があるということですね。



また、正社員であればご自身の厚生年金を増やすことができます。


現在は、かつてのように専業主婦を優遇する政策がどんどん縮小される傾向にありますから、働ける環境にあるのでしたら、正社員を続けることをおススメします。



でも、子育て中は、子育てを優先するためにパートで働き、その後正社員を目指すという働き方もありますね。


どちらが正しいとか間違っているとかいうことではなく、ご主人になる方とどんな家庭を作りたいのか十分にお話し合いをして決めることが大事だと思います。



ご興味があればこちらがそのレポートです。Ｐ11に書いた内容の資料が載っています⇒http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2009/dl/52-21r.pdf