親名義で新築購入は、リスクが多すぎます。

不動産中心のＦＰ　野口です。

桃吉様のお考えは、購入契約者も所有権も義父であり、義父は実質新築住宅には住まず、桃吉様御家族に住まいを提供、ローン支払いは、桃吉様御夫妻ということでしょう。

形態は、義父がローンで購入した住宅を、桃吉様御家族に賃貸し、桃吉様はローン支払い分の賃料を支払う。と言うことです。

次の問題があります。
１、義父は、自分がすまないのに住宅ローンは組めません。(原則）住宅ローンは自己の居住のためです。従って住宅ローンでなく、投資不動産ローン、不動産担保ローン、セカンドローンなど金利の高い（1.5%以上高い）ローンです。（もっともコンプライアンスをゆるい銀行はあるかもしれませんがーー）

２、義父がローンを組み、桃吉様御夫婦が引き継ぎ出来ない場合、義父の年齢がお幾つかわかりませんが、最終返済が70歳～75歳となります。ローン期間の問題があります。期間が短いと支払額が多くなります。

３、当然住宅ローンは、１、の場合は義父と言えども住宅ローン控除は組めません。さらに桃吉様は住宅ローン控除は申請できません。必要書類が整えません。

４、義父が、購入して数年たって名義変更は問題がでてきます。義父が相続する前に、桃吉様に名義を移すと贈与になります。義父の住宅でない、不動産は贈与税が問題になります。不動産評価等がいくらかわかりませんがーー

５、桃吉様のおっしゃる「税金も上がるしーー」は相続税のことでしょうか？消費税のことでしょうか？
　住宅会社は、売るため色々なセールストークを言ってきます。惑わせないようしてください。いい土地が見つかったのは判断がつきませんが、今後もトレンドとして大きく上がる要素はありません。

実態とかけ離れた形態は、何処かで綻びが出ます。数年待って、桃吉様御一家が名実ともに正規の住宅をお求めになられまで余裕を持たれるようお勧めします。