対象:体の不調・各部の痛み
野口 創
鍼灸マッサージ師
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重いタイプの寝違いです。
saori0301さん
はじめまして。奈良の登美ヶ丘治療院の野口です。
今回のひどい寝違いがなかなか治らないのは、寝違いの中でも重篤なタイプ
のものだからです。寝違いにはいくつかのタイプがあります。
一つは筋膜タイプです。筋膜(きんまく)という筋肉の膜だけが痛んでいるもの。
これは筋膜の炎症が引けば痛みはなくなるので、比較的早くなおります。
長くても4~5日で治る寝違いはほとんどこのタイプです。
もう一つは関節タイプ。頸椎(けいつい)という首の骨の関節部分周囲に炎症が
起きているもの。
こちらの方は、単に筋肉が痛んでいるものよりも治りが悪いです。
元々頸椎の並びが非常に反りのきつい形をしているとか、反対にまっすぐ
過ぎていると頸椎の関節部分に非常に負担がかかりやすくなります。
このような形状の首の形をしている方はこの関節タイプの寝違いになり
やすく、関節に負担のかかりやすい首の形状をしておられるため、常に
刺激が入ってしまい治りにくい傾向にあります。
他には頸椎ヘルニアに伴う首の痛みもありますが、
整形外科で神経に異常はないとの診断を受けておられるので、頸椎ヘルニアに
伴う首の痛みではなさそうですのでsaori0301さんの寝違いはこの関節タイプでしょう。
このタイプの首の痛みは首を後屈したり、横を向いたりすると非常に痛みが
強くでます。ですので治すには日常でこの姿勢はできるだけ短時間にしたほうが
よいことになります。
しかし、saori0301さんはかなりの猫背で長時間パソコンをされるそうなので
その姿勢だと首が後屈した姿勢になりやすい上、長時間にわたる為、常に
頸椎の関節に刺激が入りすぎることになります。
これが今saori0301さんの首の痛みが治りにくくなっている原因だと思います。
そのため、治療をされているにも関わらずまだ完治に至っていないのだと思います。
デスクワークを続けながらの治療の場合、負担がかかり続ける為このタイプの首の
痛みは治るのに時間がかかってしまうことが多いです。
痛みは最初よりも軽減してきておられるようなので、治療院の先生と相談しながら
適切なペースで今の治療を続ければ、必ず首の痛みはよくなります。
痛みはつらく、非常に根気のいる治療ですが、もうしばらくがんばってみてください。
補足
もし治ったあとも寝違いを繰り返すようなら、予防的にときどき治療を受けられると
今回のようなひどい寝違いにはなりにくくなると思います。
お大事にしてくださいね!
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