対象:住宅設計・構造
稲見 公介
建築家
5
適材適所で
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木造在来工法のなかで、金物はどのような使い方をされていますか?金物工法という、柱や梁に最初から金物が埋め込まれているような方法で、設計事務所さんがお考えであれば、無垢材との相性が悪いので、集成材の方が安全です。
ホワイトウッド(スプルス)であっても、柱なら強度等級E95-F315集成材だと思います。
こちらの強度に見合ったサイズの柱の選定をしていれば強度の問題はありません。
杉は、集成材であっても柱でしたらホワイトウッドよりも強度が弱いですので、何がよい悪いではなく、どういう強度のものを使用するので、どのくらいの柱の大きさ、梁の大きさが必要か?またどのような金物の工法で建てるかが重要です。
無垢材は非常に素晴らしいものですが、金物工法にむかない。大断面の梁を安定供給できない、場合によっては大断面の梁が供給できないということもありますので、一概に集成材やホワイトウッドがあまり良くなく、無垢材で檜や杉がいいとはいえません。
ただ、他の建築士様がおっしゃるとおり、実績はあっても歴史が少ないので、集成材が絶対に優れているものなのか?ということも言い切ることが出来ません。
内装用の白糊、外部に使える黒糊など同じ樹種の集成材でも使う箇所で、糊の種類も異なってきますので、設計をしている設計事務所さんに、材の選定根拠を聞いたり、間違って選定していないかを確認する必要があると思います。
私の好みをあげるとしたら・・・他の方々同様・・・無垢でいきたいですけど・・・
杉を柱、檜を土台、梁にしても金物工法を選択していて、ホワイトウッドの集成材を採用しているのであれば、通常の在来工法に戻してもらえば予算はあまりかわらない気もします。
評価・お礼
みなる さん
2011/01/20 21:46
金物工法というのもあるんですね。知りませんでした。
強度のことなど、大変参考になりました。確認してみます。
選定根拠や、間違って選定していないかなどは私で確認できるかどうか不安ですが、
一応聞いてみようと思います。
ありがとうございました。
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この回答の相談
木造在来工法で設計事務所に設計を依頼しています。
35坪の平屋で考えています。
現在実施設計に入る前なのですが、標準仕様で柱などの木材は、
ホワイトウッドを使うということを初めて知りました。
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みなるさん (愛知県/33歳/女性)
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