- 鶴田 育子
- 全米認定カウンセラー
- 心理カウンセラー
対象:ビジネススキル
旧脳、情動脳ともいわれる大脳辺縁系は、古皮質、原始皮質、海馬・乳頭体・扁桃体・帯状回など、複数の構造物の総称です。
側頭葉の内側、大脳辺縁系の中にある長さ約十センチのタツノオトシゴ形をした海馬は、記憶に関与しており、アルツハイマー認知症の最初の病変部位としても知られています。
幼少期に虐待を受けると、海馬が、生理学的変化をおこし、発達障害や問題行動を誘発する原因となります。
心的外傷後ストレス障害やうつ病患者の海馬は、神経細胞が破壊され、萎縮していることが確認されています。
扁桃体も、情動反応の処理と記憶に深く関わっています。海馬に隣接している直径約一センチのアーモンド状をした扁桃体は、恐怖や喜びに関与しています。情動が喚起される情報ほど、扁桃体の活動が活発になり、活動が活発であればあるほど、記憶の保持が、強化されます。
たとえば、オリンピックの予選と決勝戦、どちらの場面をより鮮明におぼえているか、思い出してみてください。
扁桃体の活動が活発になるのは、興奮度が高かった方。
だから、おそらく、決勝戦の一場面をより鮮明に、覚えていらっしゃるのではないでしょうか。
情動を司る扁桃体は、笑顔によく反応し、また、呼吸や脈拍の増加、ストレスホルモンの放出など多くの恐怖行動にも関係しています。
親から無視された子供の扁桃体は、萎縮し、虐待された子供の扁桃体は、肥大します。
たくさん笑いかけられて育った子供の情緒が安定しているのに比べ、親から無視されたり、虐待された子供の情緒が、不安定になる大きな要因です。
扁桃体が損傷すると、様々な対象に対する過剰反応、恐怖の喪失、異常性欲、母性の減少などがおこります。
間脳に位置する視床下部は、脳の総重量の0.3%程度の重さしかありませんが、ホメオスタシスの中枢、本能行動の中枢、情動行動の中枢が集まった重要な器官です。
視床下部を破壊すると、動物はえさを食べなくなり、視床下部を刺激すると、さらに、エサを食べるようになります。
健康を害するストレス反応をしっかり理解。
考え方の癖を認識、建設的な行動がとれるようになる認知行動療法の技法を習得して、ストレスを緩和。
記憶のメカニズムを踏まえ、わかっているのに、どうしてもうまくできないことを、努力の感覚なしに、できるようにしていく方法を学習。
実用的なエピソードや実習を織り交ぜ、楽しく学べるストレスマネジメント動画講座をご提供しています。
詳細は、こちらをご覧ください。http://tsurutaikuko.server-cowboy.net/ecc/html/products/detail.php?product_id=32
このコラムに類似したコラム
気づきを得たいのなら「制限」をなくそう 竹内 和美 - 研修講師(2013/07/18 23:19)
【書評】デートでエッチな盛り上がりになる自動ムード作りの方法(なぎさかゆうや) 金指 善孝 - 大人の学びコンサルタント(2013/07/01 17:00)
【書評】トラウマを克服するために、身につける、たった3つの習慣(五十嵐 孝廉 ) 金指 善孝 - 大人の学びコンサルタント(2013/06/28 13:00)
陽転思考できると・・・その先にあるものは?! 中沢雅孝 - YouTube専門コンサルタント(2013/06/26 14:28)
原稿や監修に携わった本が出ました「大人の日本語力が身につく本 橘 凛保 - マナー講師(2013/05/21 14:38)