- 辻 良史
- 筑波大学発ベンチャー(株)サイバー・ヨガ研究所 代表取締役
- 東京都
- 博士(体育科学)
「火の呼吸」で一生負けない脳をつくる無敗脳ヨガ道場の辻です。
人間には気合を入れてもできないことが2つあります。
それは、
①睡眠
②リラックス
です。
この2つは、頑張れば頑張るほど逆効果です。
これは、なかなか眠れない、リラックスできないという焦りから、
自律神経の中の緊張と関わる交感神経の働きがより一層強まってしまうからだと考えられています。
こういった場合、逆説的ですが、
さらに緊張状態を高めてあげることで実はリラックスしやすくなります。
例えば、寒い日に冷水をかぶってその後、タオルで拭いて服を着ると、身体の芯からポカポカしてくるのと同じです。
これは、寒さで収縮した血管が服を着たことで一気に拡張し、血流の流れがよくなったことで起きます。
このように身体にはダメージを受けるとその状態から回復させる防衛反応が存在します(防衛体力)。
この防衛反応をリラックスに応用させます。
緊張状態では、交感神経の働きにより筋肉が固くなります。
ですので、一旦、さらに筋肉に力を入れて緊張状態を高めます。
そして、力を抜くといつも以上にリラックスできます(漸進弛緩法)。
緊張すると身体の中心にある横隔膜がかなり固くなります。
ですので、その中心部を緩めてあげるとリラックス感が全身に広がっていきます。
【やり方】
①息を吐きながら肛門、生殖器、おへそを引き締めながら身体の上方向に引っ張り上げます。
②息を吐ききったら、各筋肉を引き締めたまま5~10秒間維持します。
③各筋肉をストンっと一気に緩めて、息を吸います。
自分なりのリラックス感が得られるまで何度か繰り返します。
信じられないかもしれませんが、たった一回でもかなりのリラックス感が得られます。
これは、ヨガの「バンダ」と呼ばれるテクニックです。
一瞬でも身体が緩みますと、脳はリラックスしている状態を思い出してくれます。
結果、なかなか眠れない、リラックスできないという悪循環から抜け出すきっかけをつくってくれます。
どうぞ一度お試し下さい。
本日も最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。
東京都 港区 田町【無敗脳ヨガ道場】辻でした。
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