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対象:心と体の不調

茅野 分
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(精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月26日更新

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認知症なんか怖くない!脳と体を鍛え「健康に老いる」には(5)

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  1. 心と体・医療健康
  2. 心と体の不調
  3. 疲れやすさ

(続き)・・それではアルツハイマー病を始めとした認知症を予防し、また軽症に留めておくには、どのような生活習慣を身に付ければよいのでしょうか。前述のアポE4という遺伝的要因のある方の場合でも、認知症になりにくい生活習慣を心がけていれば、かなりの確率で認知症を予防、または軽症に留めておくことが可能です。糖尿病や高血圧と同様に、認知症は生活習慣の良し悪しで発症するかどうかが左右されるのです。

 

先ず食生活について考えてみます。健康な長寿の方を観察すると、皆おしなべて「小食」であることが分かります。腹八分、腹七分に留めており、1日のカロリー量も1200~1600キロカロリーと少な目です。サルを用いた実験でも、カロリーを70%減らしたエサで育ったサルは、通常のエサのサルに比べて大幅に寿命が延び、ほとんどのサルが平均寿命以上に長生きしました。健康長寿の秘訣の一つは、大食いしないことです。

 

危険な食べ物を体内に入れないことも重要です。前述の加工食品やインスタント食品には、数々の「添加物」とともに多量の「油脂」が使われています。植物油で揚げることによって保存性と食味を良くするためです。ところがこの油脂には自然界に存在しない「トランス脂肪酸」が多量に含まれており、動脈硬化やアレルギーの原因となるだけでなく、神経細胞を酸化させて認知症を発症しやすい状態となるのです。

 

また「精製された糖質」も要注意です。白米や精製小麦粉、白砂糖など精製された糖質の摂り過ぎは血糖値を急激に上げ、続いて反応性の低血糖を招きます。それを繰り返すと神経細胞は情報伝達に支障を来たし、うつ状態やパニック障害、自律神経失調などを引き起こします。そのような状態が長年にわたり続くと、神経細胞が酸化してβアミロイドが蓄積し、認知症の発症要因となるのです。

 

そのような神経細胞の良くない変化を防ぐには、新鮮な「野菜」や「果物」をたくさん食べることが最も重要です。野菜や果物にはビタミン類やミネラル類、様々な酵素、ポリフェノールやフラボノイドなどの各種ファイトケミカルがたっぷりと含まれています。これらの栄養素は神経細胞の酸化を防ぎ、神経機能を活性化し、老化を防止します。認知症を予防し軽症に留める最重要課題は、野菜と果物をたくさん食べることです。

 

例えばブロッコリーには200種類以上ものファイトケミカルが含まれており、抗酸化力は群を抜いています。インスリンの働きを助けるクロムや血管を丈夫にするケルセチンも含まれています。またトマトも優れた食材で、動脈硬化を防ぐリコピンや血液をサラサラにするピラジンなどが含まれています。タマネギやネギの辛み成分である硫化アリルも血液をサラサラにし、動脈硬化の防止に貢献します・・(続く)

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