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ウツは「現代の脚気」!心の健康を左右する微量栄養素とは(3)

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  1. 心と体・医療健康
  2. 心と体の不調
  3. 疲れやすさ

(続き)・・食品に含まれる栄養素には、糖質や脂質、タンパク質という3大栄養素の他に、各種ビタミンやミネラル、食物繊維といった「微量栄養素」も挙げられます。例えば野菜や果物には糖質などの主要な栄養素の他に、ビタミンCやビタミンB群などのビタミン、鉄や亜鉛、マグネシウムなどのミネラル、それに豊富な食物繊維が含まれます。食品も生命体ですので、ビタミンやミネラルがなければ活動していけないのです。

 

そのような微量栄養素は、身体の中でどのような役割を果たしているのでしょうか。例えば鉄は、赤血球内のヘモグロビンという色素成分の原料になるため、不足すると貧血の原因となります。実際に女性の貧血の大半は鉄欠乏による貧血が占めています。また鉄は毛髪や爪、粘膜を構成する成分の一つですので、鉄の不足により毛髪が細く、爪が薄くなり、胃腸障害や口内炎を起こしやすくなります。

 

鉄は一方で、ドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質が生合成される過程で、酵素反応を助ける補酵素として働きます。鉄欠乏により神経伝達物質の生合成に支障が生じると、セロトニン等の伝達物質が不足して、様々な神経症状が出現します。すなわちイライラ感や不眠、憂うつ感、倦怠感などの症状です。鉄が不足すると、肉体的な健康のみならず心の安定まで脅かされてしまうのです。

 

鉄欠乏には亜鉛の欠乏も伴いやすいものです。亜鉛が欠乏すると、皮膚や粘膜などに障害が現われやすくなります。特徴的な症状として味覚障害があります。亜鉛が欠乏すると食べ物の味がわかりにくくなります。また風邪をひきやすくなり、肌荒れが目立つようになります。一方で血糖値を制御するインスリンの働きを助ける役割があるため、血糖値のコントロールがうまくいかなくなり、糖尿病や低血糖症の誘因となります。

 

各種ビタミンも様々な働きをしています。例えばビタミンB1は糖質の代謝に関わる大切な栄養素で、欠乏すると糖質の代謝に支障が生じ、大切なエネルギー源である糖質がうまく燃焼しないために、倦怠感や肥満の原因となるほか、ひどくなると神経機能が障害されて脚気を引き起こします。ビタミンB2は脂質代謝や粘膜の再生に関与しており、欠乏すると脂質の分解が進まなくなり、口内炎などの粘膜障害を招きます。

 

一方でビタミンB6は鉄と同様に神経伝達物質の生合成に補酵素として関わっており、その欠乏はセロトニンなど神経伝達物質の不足から、うつ症状などの神経症状を引き起こします。またビタミンB12は神経機能の安定に関わるほか、赤血球のDNA合成などにも関与しており、その欠乏によって脊髄や末梢神経の障害、貧血などを招きます。そのようにビタミンB群は不足すると、実に様々な健康障害に見舞われます・・(続く)

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