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茅野 分
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月25日更新

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部下をダメにする上司の言動とは!?社内会話の意外なツボ(19)

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  1. 心と体・医療健康
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(続き)・・管理職たる上司が部署の業績を伸ばしていくに当たって、部下のマネジメントの良し悪しは決定的に重要です。従って部下の仕事ぶりを何とか管理しようと躍起になる上司は多いのですが、そのポイントを誤るとマネジメントは上手くいきません。例えば茶髪の部下に対し「髪を染めているようなヤツにはロクな仕事などできない!」といって諭す上司が目立ちますが、そのような方針のマネジメントによって部下はどのように育つでしょうか。

 

この上司にとって部下の髪型や服装などの身だしなみは、優秀な部下かどうかを計るバロメーターの一つと考えられているのです。またこのような上司に限って「最近の若い社員ときたら・・」などと、部下の一連の言動をたしなめる傾向がありますが、これらは部下の主に行動面や外見などに注目した評価という特徴があります。このように言われると部下は仕事そのものではなく、それと直接は無関係な行動面や外見ばかり気にしてしまい、仕事のパフォーマンスは向上しません。

 

このような部下のマネジメントは、学校で生徒に「校則」を守らせるのと同じ発想で、仕事の管理ではなく「人」そのものの管理になってしまっています。その結果、生徒と同じような心境になった部下は「なんで髪型なんか注意されなければならないんだ!」と反発したり、逆に「髪型さえ守れば仕事はどうでもいいのか?」と開き直って、いずれにせよ仕事の成果には結びつきません。およそ学校でも職場でも「人」を管理しようとすると、メンバーの反発やルールの形式化を招いてしまいます。

 

また髪型などのファッションや趣味などの行動様式は、いつの時代でも世代間に大きなギャップが生じがちです。今の上司世代もかつて部下の時代には、当時の上司から「今の若者は・・」と陰口を叩かれていたはずです。そのような世代間ギャップは一種のストレスにもなりますが、組織にとって良い意味での刺激剤にもなります。従って「若者は・・」の言質で片づけてしまうことは、部下のひんしゅくを買うだけでなく、企業の成長性の芽を摘んでしまっているかも知れないのです。

 

従って、部下の能力を引き出し組織としてのパフォーマンスを向上させるためには、部下の「仕事」をこそマネジメントすべきといえます。数字に表れる仕事の結果だけでなく、「仕事の際にどのように考え、どのような行動を取ったか」を厳正に評価し、今後どのようにすれば良い結果が得られるかを、部下と共に考えていくことが大切です。そうすることによって仕事は効率的で無駄がなくなり、組織としての生産性や成長性が向上していくはずです。

 

但しそのような「仕事」に主軸を置いた観点からみて、もし部下の服装や髪形、物の言い方などが生産性を低下させていると気付いた場合には、部下に率直にフィードバックします。例えば営業職の部下が過度の染髪をしてきた場合には、「君の髪を見て、お客さんはどのように感じると思う?」と相手の立場に立たせ、自ら自分のファッションの「生産性の低さ」に気付かせます。そして「どのような髪型ならば好感が持てると思う?」と自主的に改善方法を考えさせるのです・・(続く)

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