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対象:心と体の不調

茅野 分
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井元 雄一
(カイロプラクター 博士(健康科学))

閲覧数順 2016年12月04日更新

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ストレッチ+無酸素→有酸素運動でメタボ知らずの身体を!(7)

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  1. 心と体・医療健康
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(続き)・・その解決方法は、実は「速筋」にあるのです。人間の筋肉には大きく分けて「遅筋」と「速筋」とがあります。前者が赤筋ともいわれ有酸素運動に適しているのに対して、後者は白筋ともいわれ無酸素運動に適しています。最近のスポーツ医学の研究で、この速筋を鍛えることが筋力や瞬発力を向上させるだけでなく、痩せやすい体質になることを通して、減量やメタボ予防などに寄与することが明白になったのです。従って有酸素運動とともに、無酸素運動にも取り組むことが必要になってきます。
 
 筋肉というものは現代的な日常生活を送っているだけでは、痩せ衰えていく傾向にありますが、それは下半身の筋肉に顕著です。上半身の筋肉、例えば前腕や手掌の筋肉は労働や生活動作によってよく使うために、高齢に至るまで筋力が比較的保たれていますが、下半身の筋肉、例えば大腿や足底部の筋肉は加齢による衰えが明白です。これは移動手段が機械化されたことなどによる運動不足が主たる原因で、筋肉の衰えを最小限に抑えるためには、日常から意識的に鍛えておく必要があるのです。
 
運動不足や加齢による筋肉の衰えの中でも、速筋の衰えが特に目立ちます。遅筋は歩行などによって比較的よく使いますが、瞬発性の運動は加齢とともになおざりになってしまい、速筋がより早く衰えてしまう傾向があります。その結果、瞬発力の衰えが進んで転倒事故などの多発につながっているのです。転倒事故は大腿骨骨折などを招き、ひいては寝たきりや認知症に至る可能性があるので、決して侮れません。
 
人は生命活動を維持するために、じっとしている時でもエネルギーを消費しており、これを「基礎代謝」といいます。この基礎代謝の約40%は体温を保つために筋肉が脂肪を燃焼してカロリーを消費しています。もし筋肉が痩せ衰えると消費量カロリーが減少するために、同じ摂取カロリーであっても太りやすくなってしまいます。食事量を減らすだけでは痩せにくいというのは、このような理由によるのです。逆に言うと、筋トレをすることによって痩せやすい身体になるということです。
 
脂肪の燃焼を促進するためには、特に速筋を鍛えることがより有効です。最新の研究では、脂肪の燃焼を加速する「UCP-3(脱共役たんぱく質‐3)」という、脂肪や糖質をエネルギーに変えてしまう強力な作用のたんぱく質が発見され、これがとりわけ速筋の中に多く分布することが分かりました。従って速筋をよく使う無酸素運動を継続して行なうことにより、脂肪を燃焼しやすい、痩せやすい体質にすることが科学的にも裏付けられたのです。
 
速筋を鍛えることのメリットはそれだけではありません。速筋に運動刺激が加わり強化されていく過程で「成長ホルモン」の分泌が促進され、これが様々な有効な作用をもたらします。活発な運動により筋肉内に乳酸やアデノシンなどの代謝産物が産生され、その情報が視床下部に伝わると、脳下垂体から成長ホルモンの産生が促進され、これが筋肉の再生や強化に働くだけでなく、脂肪の分解と燃焼を促すことによって、メタボの予防や改善にもつながるのです。
 
人間は若いうちは元気にあふれ肌もツヤツヤして、いかにも若々しく見えますが、年をとると概して元気がなくなり肌にもシワやシミが目立ってきます。また動作が緩慢になり骨も弱くなってきます。この変化は一つには成長ホルモンの分泌量の減少が原因です。60歳では乳児期の約5分の1にまで低下してしまいます。成長ホルモンは主として子供が身体を成長させていくためのホルモンですが、成人にとっても身体の再生や元気の源である大切なホルモンなので、何とかその分泌量を維持したいものです。
 
我々は強度の運動をすると翌日には筋肉痛に見舞われますが、これは一つには成長ホルモンの作用のためです。運動刺激によって筋線維が傷つくと、それを修復するために傷ついた筋線維を一度破壊し除去します。その後たんぱく質などを原料として筋線維が再生されますが、このとき以前よりもより太く、強くなった状態で再生されます。つまり同じ運動刺激に充分に耐えられるようにする人体の適応現象ですが、この現象を「超回復」といいます。この超回復は運動後48~72時間くらい続きます・・(続く)

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