- 結月 美妃
- 有限会社 結美堂 代表取締役
- 東京都
- 着付け講師
対象:着付け・着物
- 田村 祐子
- (きものコンシエルジュ/きもの講師)
- 田村 祐子
- (きものコンシエルジュ/きもの講師)
着物は通常、肌襦袢を着てその上に長襦袢を着る。そして着物を着て帯を巻くわけですが、わたしはいつも二部式の長襦袢を使っています。
これは「うそつき襦袢」とも言われますが、胴体の部分が綿生地の肌襦袢になっていて、そこに長襦袢の袖と半衿がくっ付いています。そして、上下に分かれていて、下は裾除けの上にぐるりと巻きつける。
着物の見える部分である半衿と袖は長襦袢を着たように見えるので、「うそつき」という名前がついてますが、一枚着る分量が少なくなるので、これは着ていて大変楽です。
さらに肌襦袢の上に着るものでないので、衣紋を抜くときに肌襦袢の処理に手こずらない。
また、特に夏場はいくら薄物の着物といっても暑いですね。胴体の部分だけでも長襦袢がないというのは重宝します。
着物は冬でも何だかんだ言って洋服よりは温かい。袷の着物は裏地もあるし、帯を巻きますからね。ですから、よほど寒い日でなければ二部式でも十分過ごせます。
また、毎日着物を着るわたしは、一枚着る分が少なくて済むので、ほとんどこの二部式の長襦袢で過ごしています。随分楽で、動きやすいので・・・
多くの二部式は袖はポリエステルで、半衿も出来合いのものです。ですから、ちょっと気合の入った着物を着たり、刺繍入りの半衿を付けたりするときは、正絹の長襦袢で、ちゃんと肌襦袢から着ています。
ただ、現実的には二部式で十分だし、外から見ても二部式だとわかるものでないので、ぜひ、お試しになって頂ければと思います。
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