不動産への思い - 土地活用 - 専門家プロファイル

佐嘉田 英樹
常務取締役 不動産AM事業部長
福岡県
不動産コンサルタント

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対象:不動産投資・物件管理

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不動産への思い

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不動産コンサルティング まちづくり

大学卒業後、新卒で就職したのが都市銀行。当時はバブル経済絶頂期で、金融か都市開発をやりたい、と思いつつ、結局都市開発にしても企業経営にしても、やはりその根幹の一つが金融。金融の側面から日本経済の発展に寄与したい、などと青二才の当時の私は、銀行に入行しました。

それから、約6年間、支店営業担当時代は、融資営業担当として経営者とお付き合いをしていましたが、バブル崩壊のあおりもあって、不動産・建設に対する融資は実質的に停止状態になり、都市開発プロジェクトはおろか一般の収益ビル・マンションの開発や売買に関わる案件はほとんど皆無でした。とはいっても、住宅ローンや不動産担保、あるいは企業の資産査定などの場面では不動産を見ていましたが・・・。

金融不安の波にさらされ、サラリーマン生活にも飽きてきたこともあり、また実家も細々と不動産業を営んでいたことから、一念発起し銀行を辞め、ようやく不動産業界に足を踏み入れることになりました。

とはいっても、銀行が見る不動産の見方と不動産業者が見る不動産の見方は違うし、業界の慣習も異なるし、いろいろと戸惑うことも大きいこともありますが、法律でがちがちに固められた銀行業務に比べて、不動産の価値創造のポテンシャル、取引で動く資金の大きさに当初は強く惹かれたものです。

それから、マンション・アパート賃貸仲介、賃貸管理から、収益不動産の売買、土地有効活用企画、投資用マンション開発・販売、商業施設再生などいろいろな不動産物件に関わってきました。

そして、最近になって思うようになったことは、不動産はその物件一つで価値を創造することはできない、周辺の不動産や地域の人たち、歴史、地形・地勢、道路など様々な要素と絡み合い相乗効果を最大限発揮させるような利用方法を提案していく必要があるのではないか。さらに発展させ、その地域の発展があってはじめて、その不動産の価値も増加する。そうなると地域の活性化、まちづくり・都市計画はどのように進めていくべきなのか、あるいは都市景観・自然・歴史・人と調和できる不動産の活用方法のあり方について、考えることが多くなりました。

そうすると、やはり新社会人になったころの都市開発への憧れに原点回帰しているような気がします。もっとも、単に一つの土地に高層ビルを建てたい、あるいは収益性の高いビルを建てたい、というような浅薄な当時の発想からすると、いろいろな経験も積み、不動産やまちづくりに対する見識も増え、質的には全く違った見方になっていると思います。

コンセプト、戦略、そして多くの人々の思いや信念が詰まった唯一無比のまちづくり・不動産活用を行い、土地建物という目に見える実体だけでなく、長くその地の人々の記憶に残るような作品を創っていきたいと思います。

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