公平という言葉はなんとなく皆さんもわかっていると思います。
でも、実際に公平を実現するのは、本当に難しいことがわかるでしょうか?
先程の例でいえば「右利きの人を助ける」ことは「左利きの人を見捨てる」ことと同義です。
もちろん逆のことも言えます。
多数派の「なんとなくの不便」を解消するのが良いのか?
少数派の「かなり大変なこと」を助けるのが良いのか?
両方同時に対処できれば、それに越したことはありません。
しかし、残念ながら問題解決のために費やせる資源は、限られていることが多いです。
時間、人手、それにお金・・・これらは限られたものであり、無制限に使えるわけではないのです。
実はこのようなことを必死に考え続けている人たちもいます。
「正義」と呼ばれるものを研究している人たちですね。
「10人の人間を助けるために1人の人間を見殺しにしなければならない」
このような仮定を用いて必死に考え続ける、という授業をやっている大学が実際にあります。
正義と公平は同じ意味ではありませんが、似通っている部分もあります。
税金についての「公平」は、実は2つの方向から考える必要があります。
一つは先程も考えた「税金の使いみち」です。
もう一つについては、あとでもう一度触れますので、ちょっと覚えておいて下さい。
このコラムの執筆専門家
- 高橋 昌也
- (税理士)
- 高橋昌也税理士・FP事務所 税理士
「税務×経営コンサルティング」の複合サービスを提供します
節税だけ考えていては事業の根幹が危うい時代。当事務所は、税務・会計はもちろん、マーケティングや経営戦略提案にも強みを発揮。とくにキャッシュベースの経営を重視し、小規模事業体が「いかにキャッシュを毎月手元に残すか」のアドバイスを行います。
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