残りのスペースでは部屋は取れません。トイレとか洗面などの水回りを配置することになるのですが、道路側は間口の狭い家に取って貴重な採光を取れる空間でもあります。間取りが出来たのは良いが、後で考えるとトイレが一番明るい部屋だったなんて笑えない笑い話もあります。
間口の狭い家こそ、建築家の手腕を発揮出来るチャンスと捉えて、若い建築家達が様々な方法を模索しています。玄関を無くして道と家を繋ぐ土間の様な空間を作ったり、ガレージと居間の中間の様な空間を造ってみたりと試行錯誤を繰り返しますが、一般化するほど明快な回答は得られていません。
しかし、言える事は建築家と深く家について話し合う事で、よりクライアントの要望に沿った家になると云う事です。一般解は得られなくても建築主だけ満足出来れば良いのですから、特異解を導き出すのはそう難しい事ではないかと思います。
一人で悩まず、思いを建築家にぶつけてみることです。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
「●非常識な家の建て方教えます」のコラム
JHLの地域型住宅の助成金制度が満杯になりました(2013/12/02 08:12)
二世帯同居を見据えたリフォーム(2013/10/26 08:10)
生命の起源(2013/10/08 09:10)
リフォームするなら助成金を活用しよう(2013/04/25 07:04)
進化するキッチン(2013/02/23 08:02)
このコラムに関連するサービス
住宅性能表示制度や長期優良住宅やエコポイントにも対応する、環境とお財布に優しい住まいの提案
- 料金
- 無料
経済的な熱損失計算(性能基準)で、次世代省エネ基準を取得できる提案をします。
構造等級3を基本にご相談いたします。木造三階建て等で行う応力度計算も自社で行いますので、意匠と構造の齟齬がありません。
また、IAU型免震住宅設計資格取得者として、免震住宅等の相談も行っています。
このコラムに類似したコラム
展覧会が会期延長となりました 西島 正樹 - 建築家(2021/05/11 18:00)
佇まい 岩間 隆司 - 建築家(2020/10/10 11:20)
ル・コルビュジエの集合住宅 岩間 隆司 - 建築家(2016/07/25 08:59)
『ファンタジー住宅建築』はいらない。 岩間 隆司 - 建築家(2016/01/08 15:46)
建築空間のリアルとバーチャルとギャグと‥。 岩間 隆司 - 建築家(2015/06/15 09:30)