障害の治療方法 ~境界性パーソナリティ障害 その9~ - 人格障害 - 専門家プロファイル

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障害の治療方法 ~境界性パーソナリティ障害 その9~

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境界性パーソナリティ障害

今回は「境界性パーソナリティ障害」についてのコラムの9回目。
『治療方法』を、過去と現代の比較という観点からご説明したいと思います。

【いままでの治療法】
個人精神療法と薬物療法が中心でした。
・個人精神療法・・・医師との一対一の面接で治療を進めて行く療法です。
過去の問題の清算が現在の問題解決につながる、という精神分析の考えに基づいての面接です。
ただ、それはかなり経験と学習を積んだ治療者でなければ行えず、心のうちを探ることでかえって混乱を深めてしまう患者さんがいるという現実もありました。
・薬物療法・・・この障害の95%の患者さんが薬物療法を受けています。これは現代も同じです。
障害自体への治療薬というものはないため、症状ごとにうつ病や統合失調症などでも使われる抗鬱剤や抗精神病薬を処方します。

【現在の治療法】
患者さんが「今」直面している問題に目を向け、患者さん1人1人の症状に合わせた治療方法を用意するのが基本の考えです。
そして、それらの治療法を統括し、マネージメントしていくことが主治医の大きな役割となります。
例)
入院治療・・・自殺のくわだてや自傷行為が激しいときは、入院施設に入ってしっかり治療をする
家族支援・・・家族の対応は本人の状態を大きく左右する要因になるため、家族にも治療に参加してもらう
社会療法・・・入院治療後にすぐに家庭に戻ったり、社会復帰すと悪化する場合もあるため、デイケアや作業所に通うことで緩やかな社会参画を促していく
対人関係の改善・・・自己表現がうまくいかないことが様々な問題に関係していることが多いため、「表現のスキル」を学んでいく(スポーツや集団活動に参加する、等)

簡単にご説明すると、「医師と患者」という閉鎖された環境での治療だけではなく、オーダーメイドで治療方針を決定し、たくさんの人とかかわることで障害を乗り越えていきましょう、という治療法に変わってきているということです。

ただ、何度もこのコラムでは書かせていただいていますが、一番大切なことは
「医師になおしてもらおう」と考えるのではなく、患者さん本人が「治したい」と思うことです。
「この人ならなんとかしてくれる」と医師を理想化したり、「薬さえあれば」と薬物療法に依存したりするだけでは、根本的な解決には結びつきません。

少しずつでいい。あせらなくてもいい。「治したい」と思い続けていることだけで、まずはいいのです。

次回は、精神的な病気の治療の際に賛否両論が非常に分かれる「薬物療法」について書いてみたいと思います。

今回も個人ブログにスピンオフ記事を書いていますので、よかったらご覧ください。
http://ameblo.jp/r-kohinata/entry-11572083586.html

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(東京都 / 心理カウンセラー)
フィールマインド 代表カウンセラー

感情を否定せず、まず寄り添うこと、を理念としています。

正社員をしながらボランティアの電話相談員をしていました。「どんな電話も切らない」理念の中で恋愛、自死、癖、愚痴、色々な話を聴かせて頂きました。資格取得後はハラスメント相談員を経て現職。相談件数は2200件を超えます。悩みに大小はありません。

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