セカンドライフ世代の家造りは、コミュニティーとの関わりが重要です。
家を新しくしても、人の寄り付かない家にしてしまえば、仏作って魂入れずで、彩のない余生になってしまいます。人は人と関わりながら社会生活を送るものです。社会と隔絶してしまえば、自分が生きている目的を失います。
では、人が自然と寄り付く家にするには、どうすれば良いのでしょう。地域性や風土と云った条件で回答が変わりますが、一貫して言えることは、住んでいる人が楽しんで住んでいるのが条件です。
どれだけ、立派な家でも住まう人が不幸であれば、人は寄り付きません。自分が楽しんで生活しているからこそ、人も楽しさにつられてやって来るのです。
家を建てるとき、世間体やブランド、又は施工者の品定めをする以前に、どの様な事を楽しいと感じるか自分を見つめ直すことから始めましょう。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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