上津原 章(ファイナンシャルプランナー)- コラム「イギリス国民投票をきっかけに学ぶEUの歴史」 - 専門家プロファイル

上津原 章
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イギリス国民投票をきっかけに学ぶEUの歴史

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資産運用の考え方 2016-06-30 16:35

24日午後、イギリスの国民投票で、EU離脱に票を投じた方が過半数になりました。

首相も秋に交代することが決まり、EUからの離脱交渉がはじまるようです。

EUと関連する事項を時系列で並べてみます。



加盟国

1952年

ECSC発足

(欧州石炭鉄鋼共同体)

フランス、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、西ドイツ、イタリア

1957年

EEC発足

(欧州経済共同体)

同上

1960年

EFTA発足

(欧州自由貿易連合)

イギリス、デンマーク、オーストリア、スイス、スウェーデン、ノルウェー、ポルトガル

1967年

EC発足(欧州共同体)

ECSC発足時の6か国

1973年

イギリスがECに加盟・

EFTA脱退

ECSC発足時の6か国、イギリス、アイルランド、デンマーク

1979年

EMS(欧州通貨制度)導入。後のユーロ導入(1999年)につながる。

1992年

イギリスポンド危機。加入していた欧州通貨制度から2年余りで離脱。

1993年

EU発足(欧州連合)


1973年に加盟していた9か国と、ギリシャ、ポルトガル、スペイン

1994年

EEA発足(欧州経済領域)

EU加盟国、アイスランド、ノルウェー、リヒテンシュタイン

2004年

EUに東欧諸国が加盟

新加盟国:チェコ、ポーランドなど10か国



これまでの歴史から考えると、

 イギリスは敗北を受け入れることで経済発展ができた国家ともいえます。例えば、

・イギリス主導のEFTAから脱退してドイツ主導のEC(現:EU)に加盟したこと

・ジョージ・ソロスの激しいポンド売りによって欧州通貨制度から離脱したこと

が当てはまります。

 イギリス経済はテニスの四大世界大会「ウィンブルドン選手権」にたとえられます。

 ウィンブルドン選手権でイギリス国籍以外の選手が活躍するように、他国の企業であってもイギリスを豊かにしてくれればよいという考え方です。EUに加盟して人や企業が自由に来るからできることです。自由な人・モノ・お金の移動によって得られる経済的豊かさと、国の主権を守ることとは、相反するところがあるように感じます。 


お金をふやすためには、

得をする金融商品や投資のタイミングを学ぶ前に、

お金の動きの背景にある歴史を学ぶことが大事ではないでしょうか。



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