皆様にとっての贅沢品とはどのようなものでしょうか？

　NHKのオイコノミアという番組で、

「贅沢品とは所得が１％以上増えたとき、需要が１％以上増えるもの」（需要の所得弾力性）

と定義されていました。収入が増えたら買おうと思っているものはすべて贅沢品で、反対に収入が少ない時からずっと買っていたものは必需品ということになります。

　最近、年収が多いのにふと気づくと自己破産してしまったというお金の使い方をしてしまう方が増えています。お金を貯めることよりも使うことに時間をかけている人は危険です。ご自分を振り返ってみてください。頑張って働いたご褒美ということで、ちょっと消費が増えていませんでしょうか？

人によって贅沢品か必需品かの基準は大きくことなります。

　一緒に暮らす家族でも、一人が

「老後のため、病気になったときのために」

ということで、節約してお金を貯めても、他のメンバーが

「貧乏くさい生き方は嫌だ。今を楽しみたい」

とか、

「これは絶対に今すぐに必要だから買ってほしい」

と次々に消費していくと家計は簡単に破綻します。

お金の使い方を考える上で一番大切なのは、

「自分がどういう生き方をしたいか」

ということだけではなく、

「家族全員がどんなライフプランを共有したいか」

を話し合うことではないでしょうか。

上津原マネークリニックでは

ライフプランを立てるとき、家族全員に参加していただくようにお願いしています。

　家を建てたい、子供に教育費をかけたい、家族旅行もしたい、老後資金も貯めたい、車もほしいなどなど、すべての願いを叶えたいと誰もが思われます。

　その時に気をつけてほしいのが、

　「自分の願いを家族の他のメンバーに押しつけていないだろうか。」

ということです。必需品の優先順位は人によって大きく異なります。

　まずは自分が欲しいものが目の前にあってもすぐに買わずに、家族に相談してから買うようにしてみませんか？