大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「英語のエッセイが書けるようになりたいです。」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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( カナダ留学・クリティカルシンキング専門家 )
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英語のエッセイが書けるようになりたいです。

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英語学習方法 英語でエッセイを書く 2018-10-03 04:18

この質問は2012年にいただき、丁寧に回答させていただいたものです。

それから6年。 やっと学生たちが「英語エッセイ」を真剣に考えるような時代になりました。

留学だけでなく、受験にも、社会でも論理的な「英語のエッセイ」を書く能力がこの上なく必要な2018年ですね。


【質問】 

英語のエッセイを書けるようになりたいな、と思っています。ライティングを見ると英語力が一目瞭然でわかる、というのを聞いた事があるからです。

トピックセンテンス、例題として3つ挙げ、コンクルージョン、というのはわかるのですが、他にどんなスタイルがあるのか、詳しく知りたいと思ってます。

 

【回答】

(2012年時より内容を多少変更して掲載致します。)

英語のエッセイで一番大切なことは、内容の論理性と、具体性です。

形式ももちろん大切ですが、抽象的な言葉の羅列で、結論に導いた理由がまったく論理的でないエッセイは非常に低い評価を受けます。 

 

私(大澤)とカナダ人パートナー(Robert McMillan)がカナダからオンラインで行う「エッセイ指導」は下記のような手順です。

 

1.内容が論理的につながっているエッセイを書くためには、最初にプランを立てることが必須です。 Brainstorm (テーマについてのIdea を思いつくままに書いてみる)で、そのIdea をまとめていく過程からエッセイは始まります。

 

プランが論理的でない場合は何度でも書き直します。 

プランの段階で、論理性、具体性を完全にチェックすることが非常に大切です。

綿密なプランなしで書いてしまったエッセイを添削するのはほぼ不可能です。

 

2.プランが出来たら、Topic Sentence (Mainのテーマに答える文で、ほとんどの場合エッセイの最初の文)、また理由を述べる各段落の最初の文(Topic sentence) を書きます。

 

明確、簡単、しかも適切な文法、単語を使うよう指導します。

和英辞書やGoogle 翻訳に頼りすぎると、何を言っているのかわからない言葉の羅列になりますから、気をつけて!

 

3.エッセイを実際に書きます。 文章も同じ形はなるべく避け、長い文や短い文を効果的に組み合わせ、主張するMain Idea をサポートしていきます。

 

理由の段落では、必ず具体例を明確に書き、なぜその理由が正当かを論理的に証明します。

ここでは、Reasoning (論理的証明)のうちDeductive Reasoningをあてはめて論理におかしい所がないか確認します。

Deductive ReasoningとはこのようなReasoning のことです: 

Premise(条件): All bachelors are single.(すべての独身者は結婚していません。)

Premise(条件): Johnny is a bachelor. (ジョニーは独身です。)

Conclusion(結論): Therefore Johnny is single. (従ってジョニーは結婚していません。)

 

Premise がエッセイの中の理由となり、Conclusion (Main Idea)に論理的につながっているかどうか確認します。

 

4.最後に、editing。 自分のエッセイを何度も読みチェックします。 論理的な流れはもちろん、つづり、文法ミスも徹底的にチェックします。

 カナダからGoogle Hangoutを使い日本の生徒にエッセイ指導中のRobert です。

では上記の手順の実例をご紹介します。 指導している高校生たちがエッセイ初歩の段階で取り組んでいるテーマです。

 

トピックセンテンス

Why you shouldn’t break windows at school:

 

ここからプランです。 簡単に理由を述べる文に、なぜそれが論理的に理由となるかをどんどん具体的に書いていきます。 (プランでは無理にきちんとした文にする必要はありません。)

 

1) You get in trouble

– teachers shout 

– punish you 

– may hit you

– have to sit on knees

I did, two hours

 

2) You lose money

- you break, you pay

- windows expensive

- dad paid mine

- I pay dad 100 yen/month for 20 years!

 

3) It hurts

- cut yourself

- glass cuts deep

- I cut hand

- friend cut head

 

非常に具体的です。

「窓ガラスを割ることは悪いことだから。。。」などと、抽象的なことは理由に挙げていません。

 

これが英語のエッセイです。

テーマがどんなに難しくなっても、手順は同じです。

例えば、Why tobacco should be illegal. 

さて、理由を具体的に作れますか?

____________

 

このような具体的、論理的なエッセイが書けるようになるには、単に書く練習だけでは役に立ちません。 英語の根本的な考え方、クリティカル・シンキング を理解して、そこから論理的な思考能力を訓練すると、驚くほど簡単に論理的、具体的なエッセイが書けるようになりますよ。

(更に詳しく「英語エッセイ」について知りたい方は、現在無料ダウンロード中の「英語エッセイの書き方」eBookをぜひお使いください。)

 

カナダから日本のみなさんに贈る”Essay Writing Program”(40レベルのレッスン)まもなく販売予定です。

完全なSelf-Paced(自分のペースで進めるエッセイレッスン、Robertの添削付き)です。

eBookダウンロードなさった方には、Lesson 1を無料体験版として提供を予定しております。

 

 

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