対象:企業メンタルヘルス
回答数: 6件
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回答数: 7件
200名ほどの企業で、人事を担当しております。
最近、これまで真面目に勤務していたある社員が、急に体調を崩して休んだり、出社が遅れたりということが続いています。恐らく軽度のうつ病の可能性が高いと思っています。本人もつらそうなので医療機関の受診を遠回しに伝えていますが、受診するつもりはないようです。
こういった場合、人事としてはどのように対応するのがよいでしょうか。
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
回答:4件
自分をもっとしってもらいましょう
All About ProFileさん こんにちは
社)オープンマインドの下部陽一といいます。
まず、ご本人が受診するつもりがないのは、簡単に考えているか、
軽度だから大丈夫、恥ずかしいから行きたくないなどの要因があると思います。
医療機関も大切ですが、まずはご本人が自分の現状をもっと理解してもらう
ことが必要と思います。
重度になってしまってはご本人も周囲も凄く大変になります。
こころを打ち明けられる人がその方の話しを真剣に聞いてあげることが
いいと思うのですが、今回は人事としてのご質問なので、組織の周囲の
方々のご協力を図ることが大切です。
周囲の方の乱暴?な会話などもマイナスに働きますから。
まずは人事で仕事の状況や家庭の状況をよく聞いてあげてください。
その方が話したいことをいっぱい吐き出してもらうことが、今は一番
必要かもしれませんね。
。
回答専門家
- 下部 陽一
- (神奈川県 / メンタルヘルスコンサルタント)
- 一般社団法人オープンマインド 代表理事
メンタルヘルスに関する不安や悩み、一緒に解決しましょう
相談者が分かりやすく何が問題なのかを共に考え、最善の結果が得れるように真剣に向合い、依頼者と共に解決いたします。メンタル面に関わる問題は年々増加しています。講師活動を通して、セルフケアの重要性を伝えていく事も私の重要な役目です。
本人に「心配である」という思いを伝えることが、どのようなケースであれ必要です
メンタルヘルス不調の場合、本人が受診に対して拒むことはよくあります。拒否あるいは抵抗をしている社員を受診に結びつけるためには、慎重に進める必要があります。
大切なことは、本人が納得して受診しているのかということです。仮にメンタルヘルス不調であったとしても、本人が納得して受診していることで治療効果も高まります。
逆に無理やり行かされたと感じてしまうと、会社に対しての不信感が高まることもあり、治療に対しても消極的に関わってしまうこともあります。
受診を促す上で一度次の事柄について話しを聞いたり、検討してみてはいかがでしょうか。
(1)休む、あるいは遅れて出社する理由を社員がどのように訴えているのか。
(2)その原因と業務的な負荷や業務による心理的な負荷がどのように関係しているのか。
(3)そのことに関して、改善できることはあるのか。
(4)プライベートの要因はどの程度なのか。
(5)上司の見解はどうか。
(6)受診を促す適任者は誰なのか。
(7)本人に「健康を心配している思い」を伝えているのか。または、「本人のために受診を促している」ことが伝わっているのか。
(8)受診以外に何か軽減措置はあるのか。
などを丁寧に話しを聞き、一度必要なことを検討してみてはいかがでしょうか。その話しを聞く適任者が人事なのかを含めて考える必要もあります。
ただ遠まわしに伝えれば良いものではありません。ケースによっては単刀直入にはっきりと思いを伝えることで、心をひらいてくれることもあります。
ただ、本当に受診を促す必要なケースなのかどうかを判断するには、その人のメンタルヘルスに関する適切な知識が備わっているのかで違ってきます。不調だからといって、人事がいつも闇雲に受診を促していては、しまいに誰も人事の話しを聞かなくなってしまうことにもなります。人事は、本人や上司以上にメンタルヘルスの知識が必要なことは言うまでもありません。
回答専門家
- 見波 利幸
- (東京都 / 主席研究員)
- 主席研究員
感動を伴う研修こそが、効果のある結果が出る研修です
人は必ず成長します。感動する事で心を開き、自分を見つめるからこそ「気づき」が生まれます。人は「気づき」さえ生まれれば、もう既に80%は変わっています。更に、「やって行きたい」という気持ちが加わる事で、真の行動変容が可能となります。
藤澤 優
組織コンサルタント
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周囲に周知徹底と、本人にはマイペースを
本人も大変ですが、周囲のスタッフにもストレスが発生しますね。
弊社でも何度かうつの方の対応をさせて頂きました。
成功事例としては、周囲のスタッフがストレスを受けないよう、
まずはうつ病についてスタッフに理解をしてもらうことが大事です。
どういうものなのかを知ることで、スタッフも無理をしなくなります。
また最近の現代病としての意識を持つ方も多いので、周知を徹底しましょう。
本人へのケアは、まずゆとりを感じさせることです。
ゆとりなくして、治癒はありません。
本人の話をきいてあげる。
無理に仕事をさせない。
一時的にフレックスタイムを導入する。
自信をもたせる。
など、地道に実行することで、元に戻りました。
周囲に余裕がないと、みんなが潰れてしまいます。
人事課として、杓子定規ではなく、ゆとりの姿勢を見せましょう。
大変なことです。
ご自分のお体を労わりながら、進められて下さい。
中西 史子
ビジネスコーチ
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人事部のメンタルヘルス対応へのアドバイス
人事部の方にメンタルヘルス対応サポートをしている中西です。
人事部としての対応のご相談とのことでしたので実務と法規的なアドバイスをさせて頂きます。
企業には大切な従業員を守るため、安全配慮義務という「危険予知+結果回避の義務」があります。
今回の場合うつ病が疑われ(危険を予知)たら、結果を回避(悪化させないようにする)ためできる限りの手を尽くす必要があります。
まずやはり医療機関で受診してもらい「うつ病」なのかそうでないかの診断をもとに
適切な対応(休職、就業規制など)を医療の専門家のアドバイスを参考にしながら
企業が適切な判断をしなければなりません。
このはじめの「見立て」が最重要で、素人判断で方針を決定することは安全義務を果たしていることになりません。
メンタルヘルス疾患という「メディカルモード」か
過度な疲れや落込みに対する「ビジネスモード」では対応が全く異なるからです。
あえて法的な視点でお話しましたが、大前提は従業員の健康のため、そして明るく元気に一緒に仕事ができるためです。しかし医療問題では誠意だけでは従業員への安全義務を果たせないのがメンタルヘルス問題の非常に難しいところです。本当の誠意とは、専門医師による診断を出してもらい、そして適切な対応を
従業員の方の1日も早い完治をめざして一緒に取り組んでいかれることが人事部の方のお仕事となります。
しくみ作りについてはぜひ経営者の方と一緒に取り組まれることをおすすめします。
キャリアデザイン・インターナショナル株式会社
中西史子
(現在のポイント:-pt)
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