対象:新築工事・施工
新築に入居した直後に施工主側の工事過失で水道管が破裂して、水漏れが生じました。床下浸水・1階洋室内の一部壁と床が水濡れという状態で補修工事を行いました。床下の補修は特に無く、乾燥を待つ事になりました。洋室は、塗れた床板と壁面を剥いで、乾燥させた後に防腐剤を塗布して、補修致しました。
この際の、壁面の補修方法ですが、石膏ボードの一部を切り取り、乾燥させた後に防腐剤を塗布。石膏ボードを切り取った内側に横に木材を渡して強化(ジョイント)しています。その後、切り取った石膏ボードを貼り付けしています。
石膏ボードを切り取った部分は、部屋の角の場所で、およそ横50 cm、縦30 cm 四方2面(角を境に2面)です。
この切り取った石膏ボードの部分に関してですが、他機関から、厳密に言うと、家全体のバランス的に考えると、この部分を補強したことによって、その部分が強くなりうるので、耐震性のバランスを考慮すると、補強した部分が強くなることによって、大きな地震等が生じた場合、逆に他の部分に歪が生じる可能性もあり、石膏ボードの一部を切り取るのではなくて、石膏ボード1枚を張り替えた方が良かったのではないかという指摘を受けました。
(補強をしたことが悪いのではなく、補強は当然行われるべき事であるが、家全体の耐震バランスを考えると、石膏ボードの切り貼りではなく、1枚張替えの方がより望ましいのではないかという案でした)
法的には、現在の補強状態に問題があるわけではありませんが、耐震面を考えたときに、実際は、指摘を受けたような石膏ボードの1枚張替えの方が優れていたのでしょうか。
agehaletterさん ( 神奈川県 / 女性 / 20歳 )
回答:2件
石膏ボードは耐震要素にはほとんど参入しません
新築の家で構造設計する場合に、石膏ボードも一定の条件では耐震要素にはなりますが
あまり数値が期待できないので、特に在来工法ではほとんど参入しません。
2×4では耐震要素に入れることが在来よりは多いかもしれませんが、一箇所あたりの
数値は構造用合板に比べて小さいので、1箇所切り貼りしたぐらいは心配するほどの
影響はありません。
それよりも水に濡れた部分の影響のほうが心配なので(特に壁の中)、そちらを
きちんと修理してもらってください。
評価・お礼
agehaletterさん
ありがとうございます。大変参考になりました。
回答専門家
- 小松原 敬
- (神奈川県 / 建築家)
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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森 賢一
建築プロデューサー
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石膏ボードと耐震性に因果関係は無いと思われますが・・
こんにちは、
相談内容を拝見しますと、石膏ボードを部分的に切り取って、またその場所に張りなおした、とあります。その際、ボード受け横桟を追加されたようですが、この横桟は構造補強の意味を持つものではありません。つまり、部分的に張り替えようが1枚そっくり張り替えようが耐震性能に影響を及ぼすものではないのです。
文面から詳しいことはわかりませんが、それよりも水につかった程度の方が気になります。
床や壁の断熱はどうなったのでしょうか。床の合板は大丈夫だったのでしょうか。
本当の意味での専門家に一度相談されることをお勧めします。
評価・お礼
agehaletterさん
早急なお返事ありがとうございます。
新しい見解で驚きました。
「石膏ボードを部分的に切り取って、またその場所に張りなおした」ご指摘の通りの状態です。
施工主側の見解では、ご指摘の「ボード受け横桟」に当たる部分の他に、もう1本「補強」として、横に板を渡しており、木材で補強してあるので、耐震には問題がないという見解でした。これに対して、他機関は、「補強」でバランスが悪くなりうるという見解でした。
森 賢一
agehaletterさんにもう一度申し上げます。通常の木造住宅で壁補強は筋交いのことを指します。伝統工法にある貫ならばある程度の水平力負担が可能ですが、軸組み工法(通常工法)で横桟(胴ぶち)にその能力はありません。それよりも水に浸かった(濡れた)対策のために行われた行為ですので、そちらの検証を専門的に行われる方が大切なことではないでしょうか。
(現在のポイント:-pt)
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