対象:住宅設計・構造
中舎 重之
建築家
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3階建ての構造は
当方は神奈川で構造設計を仕事としています。3階建ての構造での耐震性の話を致します。
木造と鉄骨造の違いを記します。どちらもRC造より軽いのは同じです。大きな違いは、粘り強さ(靭性)です。木造での粘り強さは平屋が一番で、2階建て、3階建てとその強さは減少します。鉄骨造は各階とも同じように粘り強さを発揮します。すなわち建物を3階建てにするのならば鉄骨造が最適と言えます。次に神奈川の地震の話しを記します。神奈川西部地震(M7)の確率が30年以内で70%と言われています。西には東海地震(M8)と東には東京湾北部地震(M7)が控えています。いずれにしても、これから建築する建物は先の3回の地震を経験します。国が定めた建築基準法では、其の建物が生涯に1回出会う地震において、気象庁震度で5強で損壊しても倒壊しない強さを規定しています。神奈川県のように3回も起きるであろう地震については想定していません。
ですから、お客様も設計者も工務店も、神奈川では今後3回の地震を経験するとして、それぞれが其の事を意識して建築に取り組んで欲しいのです。
以上です。 2014.5.15 中舎重之
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この回答の相談
容積率160%の土地を購入し、2世帯3階建ての新築を考えております。現在建築をどのようにするか検討中ですが、3階建ての場合耐震等を考えると木造と鉄骨が良いのでしょうか。費用の違いも含めてメリット… [続きを読む]
ノニちゃんさん (神奈川県/39歳/女性)
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