対象:事業再生と承継・M&A
他の社員の方々のスキルアップも抜かりなく
コミュニティエーの中村恵二です。
事業継承について、税法上の支援など制度上のことについては、ほかの先生方の
ご助言のとおりだと思います。
私はちょっと視点を変えて、従業員や顧客が息子の事業継承をどう考えるかについて、
考えてみました。
世襲という言葉を聞いただけで、嫌悪感を覚える人は少なくありません。
創業家の家族が事業を継承することはある意味で当然だとは思いますが、企業はやはり
一つの「公器」であることからすれば、すべて株主や創業家の意向だけで維持される
ものではありません。
たとえ労働組合がなくても、従業員代表が経営者に対して意見を申し述べることは法律的にも
認められていることであり、まずは従業員が気持ちよく息子さんを会社に迎え入れる気持ちの
醸成というものが大事になってきます。
息子さんをある日突然社長として迎え入れるのか、部長・専務・社長などのようにステップを
踏むのかにもよりますが、少なくとも他に優秀な従業員がいるとするなら、その従業員の
スキルアップや待遇というものも一緒に考えてやらなくてはなりません。
次に、お客様の意向です。もし、社長が誰であっても構わないという商品やサービスを売って
いる会社なら別ですが、現在の社長様とのお付き合いで顧客になっていただいている方々から
も、世襲でいいのかの認知も必要かと思います。
どんな小さな会社であっても、企業とは継続することが原則です。
もし、継続ではない事業の継承を考えるとすれば、それは「第二創業」になります。
その時は、息子さんが自分の意思と自分の経営方針で、
新たな事業を行っていけばいいのです。
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私で2代目となる印刷業を営んでおります。紙からインターネットへの変化もあり、最近ではWebサービス事業なども手がけ、経営状態はまずまずといった形で推移をしております。
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