対象:住宅設計・構造
中村 雅子
建築家
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改正基準法は建主の為にならない
今回の法改正はガイドラインの
議論が煮詰まる前の施行となったので
様々なところで ヒズミを生じていると思います。
''JSCA(日本建築構造技術者協会)''は
要望書を国交省に提出し、
''或るジャーナル''は
改正建築基準法はいりません
というシンポジウムを開催。
姉歯事件の暗部を国会で明らかにした
馬渕議員もパネリストとして参加されるようです。
建主にとってはわかりずらい内容かも知れませんが、
例えていえば、意匠のデザインも回答が
様々あって当然なのと同じように
''構造の回答も様々だということです''
それを1担当者の見解で原則論の是正を強いられたり、
単に、混構造(RC+木構造やRC+S)というだけで
適判にまわり余計な出費と期間(2〜4ヶ月?)を
強いらることになります。
それを回避するには ''無難な建物の設計''
をやるしかないのです。
空間的な軽さ,スパンのデザインなどの表現方法,
基礎に負担をかけない=経済設計などの判断で
RCの屋根に代わり、木造や鉄骨を選ぶ=混構造では
ハイリスク・ローリターンが伴う。
ということです。
デザインにもエンジニアとしても優秀な構造設計者は
いなくなります。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
最近、改正建築基準法の影響で、建物が建てにくくなった、というような話を聞きます。実際、消費者として家を建てる際に、この法改正がどう影響してくるか教えていただけませんでしょうか。
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
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