対象:住宅設計・構造
島崎 義治
建築家
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粘り強くがんばってください。
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いろいろと悩ましい問題を解決してゆくことで、得られるものは大きいと思います。また、目指すものがはっきりしてゆくと思います。ぜひ、粘り強くがんばってください。
ただ、どちらもご要望を満足するものではないと思います。むしろ、11坪の土地の方が有用ではないかと思います。
1件目は容積率400%となっていますが、接道状況が公道2.4mと悪く、容積率はかなり少なくなります。(正確な数値をご提示するには更に調査が必要です。)また、提示された土地面積がセットバック後のものか、否かによって、更に延床面積は小さくなる可能性もあります。
また、準工業地域ですので周辺環境がテナントとして貸し出せるのか、適切なのかどうかどうか確認する必要があります。
2件目も同じく、接道状況が悪く、1件目と同じ状況であると思われます。何故、セットバックが不要なのかご確認ください。現況が具体的にイメージできません。計画する上でも、工事を行う上でも難しいかもしれません。
また、北側斜線、道路斜線も要チェックですので、さらに条件は悪くなる可能性があります。住宅地のため、住まいの環境としては良いかとは思いますが、テナントの制約があるかもしれません。
住宅+テナントを計画している人に対して、この物件を紹介する業者を、私ならば信用する気にはならないです。
私は11坪の土地の方がよいのではないかと思います。土地の制約はかなりあるようですが、周辺の建物がどのようになっているかも大いに参考になると思います。いろいろと歩きまわられてはいかがでしょうか。
どのような場所にも制約はあるもので、それをクリアしてなおよい住環境を作ることが建築家の能力であります。遠慮なく、ご相談ください。
島崎義治
/株式会社島崎義治建築設計事務所 、人間環境大学 教授
2012年、13年グッドデザイン賞を受賞しました
http://architect-studio.com Email:info@architect-studio.com
評価・お礼
funachan さん
2014/02/06 13:05
ご回答いただき、ありがとうございます。
1件目は提示されている土地面積はセットバック前のもので、
ここから3.6平米引くようになるようです。
実際の土地を見ると、前の建物の敷地は教習所のクランクのような形になっていました。
どちらの土地も住みたいエリアにある土地で、可能であれば貸し出したいと思っていました。
特に2件目の方は元々、個人商店だったところでしたので。
しかし、狭小住宅となると、いろいろと難しいですね。
いろいろと悩ましいですが粘り強く頑張りたいと思います!
また、ご相談に乗っていただければと思います。
島崎 義治
2014/02/06 13:46
コメントならびに評価ありがとうございます。
軽いお気持ちではなく、思い入れがあることもわかりました。
そのいろいろな思いがいいものを作る原動力です。その思いをなくしてはいけません。それが私の言う「粘り強く」です。
具体的な敷地や条件を、そして思いをインプットできれば、それを形にするのは難しいことではありません。また、形にすることで見えてくるものをたくさんあります。形をもとにしてやりとりを行う、つまり、対話を重ねることで粘り強く実現へ向かうのです。それが建築家の仕事です。
建築家の事務所は、弁護士事務所のように相談しただけで費用をとるようなことはありません。お気軽にご相談ください。
(それから、グッドデザイン賞というのは、クライアントや社会と真摯に向き合うことで与えられる賞です。お金のかかった贅沢な建物に与えられるものではありませんし、賞をとったからといって敷居や設計料が高くなるわけではありません。)
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この回答の相談
11坪の土地について質問させていただいていますが、
なかなか難しいようなので、それと平行して、
あと2つの土地についてもお尋ねさせていただきます。
こちらの2つの土地、いろいろと制約が… [続きを読む]
funachanさん (東京都/39歳/女性)
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