対象:新築工事・施工
遮音と吸音は別物です。
大阪で設計事務所をしています。
断熱については、大阪市内であれば、どの断熱材でもしっかりとした施工をすれば、満足出来る性能を発揮すると思います。但し、断熱の発想は元々寒さを抑える技術として発達しましたので、夏の暑さ対策は疎かにされ勝ちです。屋根についてもアクアフォームを吹き付けるのでしょうか?例えば屋根面に対して吹き付けるのであれば上向きの施工となり、施工出来る厚みの限界は60mm程度になるでしょう。60mmでは3階の部屋は、真夏にはかなり暑くなってしまうのではと懸念致します。
お勧めは屋根だけ、フェノール系の成型版を80mmほど屋根合板に敷き詰めてしまう方法です。二重垂木の通気工法を行えば、尚良いかと思います。
さてセルロースファイバーは書かれている通り、吸音性能は大変良い材料です。しかし遮音効果はありませんので、近隣から苦情が出る恐れがあります。遮音と吸音の違いを簡単に説明しますと、遮音は中の音が外に伝わらない性能のことで、吸音は中の音が中でコダマの様に反響しない性能です。窓を開けて外に向かって音を出すと遮音効果はゼロですが、反響しませんので吸音高価は100%です。
防音室とするには、プラスターボードを二重張りすることです。二重張りされた方が耐火性能も上がります。
構造用合板ですが通気します。気密性能は悪くはありませんが、湿気は出入りします。リフォーム等で壁を解体すると、透湿性の無い防水紙と構造用合板の間はべっとりと濡れています。構造用合板に透湿性が無ければ濡れません。
断熱材は何が良いかに戻りますが、壁に関してはしっかりとした施工をすれば、大阪であれば高級な断熱材でも一般に出回っているグラスウールでも構いません。新幹線で東京に行くか飛行機を利用するかの違いで、出発点から目的地までの時間はそう大して変りません。
それよりも、壁に掛ける断熱材の費用を屋根に廻した方が快適な暮らしを送れます。
回答専門家
- 福味 健治
- ( 大阪府 / 建築家 )
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
大阪市内で3階建てを新築予定です。工務店での仕様は
断熱材:アクアフォーム(発泡ウレタンのようなもの?)
外壁:パワーボード
屋根:ガルバニウム鋼板
サッシは樹脂枠、ペアガラス・Low-eガラ… [続きを読む]
ビルディングさん (大阪府/39歳/男性)
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