【相談実例】夫と離婚の危機。専業主婦でも親権は取れるの？

こんにちは！　修復・離婚カウンセラーの谷口です。

今回は実際に相談をお受けした、「ケンカが絶えず離婚のために訴えるとまで言われたが、専業主婦でも親権が取れるのか知りたい」女性の方について、相談でお答えしました実例をお話しします。

 

■相談者　30代後半の女性

私は結婚して10年目の専業主婦で、6歳と4歳になる二人の子供がいます。主人とは性格が合わずよくケンカになり、子どもの前で怒鳴るのでそのたびに子どもが泣きます。加えて毎回必ずといっていいほど、離婚だと言われ続けてきました。何とか夫をなだめては仲直りを繰り返してきたのですが、今回は訴えると宣言されました。

私は子どもを絶対に渡したくないのですが、主人もそこは譲れないらしく、調停ではなく訴訟にすると言っています。専業主婦でも親権は取れるのでしょうか？

■カウンセラー谷口からの回答

結婚10年目で6歳と4歳の二人のお子さん、夫と性格が合わずケンカのたびに怒鳴り声と離婚、あげくに訴訟の宣言をされ、お互いに譲れない親権のこと。絶対にお子さんを渡したくないと思うお気持ち、よくわかります。

話し合いで離婚できずたとえ訴訟にしたいときであっても、調停前置主義といって、まずは調停をすることになっています。調停を飛び越えて訴訟にはできません。また、お子さんの親権については専業主婦であってもよほどのことがないかぎり、母親が親権者に相応しいとされる傾向にあります。

なぜこんなにケンカが絶えないのでしょうか。夫婦それぞれの言い分があり、ここではケンカの原因に触れていらっしゃいませんが、夫婦お互いに自分の気持ちを押しつけあってはいませんか。これだけ言ってるのにどうしてわからないんだ、とお互い思っているように見受けられます。果たしてお子さんたちを泣かせてまで主張しなければならないことなのか、主張がどんなに正しくとも相手の立場に立って考えていかなければ相手には伝わらないのかもしれません。

性格が合わないということは確かにあるでしょう。ですが、縁あって結婚し二人のお子さんを授かったのですから、いつのころからか性格が合わなくなったのではなく、合わせようとしていないのかもしれません。どちらかが相手に合わせようとする事が大事なのではないでしょうか。

まずは、相談者様が夫を理解しようとすることから始めてみませんか。

ここでのご相談で何度となくお伝えしてきましたが、多くの夫は子どもではなく自分を中心にして欲しいと思っているものです。母親であるあなたは「子供は私がいなければなにもできない、でも夫は大人だからできるでしょ？」と思ってしまうのも仕方のないことなのですが、夫にしてみれば家族の為に一生懸命働いているのにどうして自分を中心に考えてくれないんだろう、と思っているのかもしれません。

そんな夫の気持ちをくみ取り、思いやってあげましょう。そうすることで、夫もあなたを思いやる気持ちが生まれるかもしれません。それでもあなたの気持を夫が分かってくれないのならば、その時はじめて離婚を考えても良いと思います。

時間がかかりとても大変なことですが、家族が幸せになるためと気持ちを強く持って、どうか頑張ってください。応援しています！

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