- 田原 洋樹
- 株式会社オフィスたはら 代表取締役 人材育成コンサルタント
- 東京都
- 人材育成コンサルタント
対象:販促・プロモーション
- 山田 祐子
- (旅館・民宿プランナー)
- 山田 祐子
- (旅館・民宿プランナー)
前号で、今の時代は「御用聞き型」や「商品説明型」の営業は通用しなくなった
と言及しました。
背景には顧客が以前よりも多くの情報を収集し、より良い商品やサービスを選別する
力を持ったことが考えられます。
それでは、これから営業担当者はどんなスタンスで、あるいはどのようなスキルを持ち
商談に臨めばいいんでしょうか?
今号では、今の時代に求められる課題解決型、いわゆるソリューション型の営業スタイル
について考えていきたいと思います。
今の時代、ありとあらゆる商品・サービスがネット上で即時決済され、短期間のうちにその商品や
サービスが手に入る時代となりました。
出張の多い私も、交通や宿泊の手配の大半をネット上で予約し、カード決済することが習慣化されて
います。
ネット上での取引は24時間、自宅にいても、旅先にいても、正にいつでもどこでも自由に探索し
購入が可能です。店頭に行って順番を待たなくても、また気の合わない販売員と余計な会話をすることなく、スピーディーかつ
ストレスフリーに商品・サービスの購入が可能なのです。しかも必要な情報は必要なだけスムーズに入手が出来、
かつ一般に流通しているよりも大抵は安く手に入るわけです。
これだけネットビジネスが拡大すると、もはや営業担当者は必要ないのでしょうか?
少なくとも、ただ御用を聞くだけ、あるいは自社の商品やサービスを一方的に売り込んでくるような営業担当者は
その「存在価値」を失いつつあるでしょう。
ただ一つ言えることとしては、生身の人間が勝てること、コンピュータにはできないこと、言い換えると営業担当者が生き残る
道もあるということです。つまりそれは「考える」頭脳を持ち得ているということです。
目の前の顧客が気づいていない、いわゆる「潜在化したニーズ」を探り当て、それを解決していくことが出来ること。
これはコンピュータにはできないことです。生身の人間が、フェースツーフェースでコミュニケーションを取りながら、また頭で
さまざまな仮説を想定(考え)ながら、要望(ニーズ)を整理して行くことで、顕在化したニーズだけでなく、「あったらいいな」と漠然
と抱いていた、つまり潜在化したニーズを明確な形にしていくこと、この一連の作業は、我々生身の営業担当者にしかできないこ
となのです。
顧客が必ずしも気づいていないニーズ、それを「あったらいいな」「それを手に入れたいな」と動機づけさせ、
その要望を実現させていく。これこそが課題解決型(ソリューション型)営業そのものと言えるのです。
次号では、いくつかの具体例を出しながら、ソリューション営業の実体に言及していこうと思います。
株式会社 オフィスたはら 代表取締役 田原 洋樹
著書:「1年目から結果を出し続ける!営業マネジャーが必ずやるべきこと(日本実業出版社)」
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