- 松下 雅憲
- 株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
- 東京都
- 店長育成・販売促進ナビゲーター
対象:人材育成
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「聴くが8割、話すは2割」
これが出来る様になると、ずいぶんと相手の話の中身が解るようになります。
相手が何を言っているのかが解るようになると、もうしめたものです。
しかし、今まで聴く習慣の無かった人にとって、8割も聴くなんて実は至難の業なのです。
私もセミナーで、よくこの話をするのですが、
「松下さん、8割も聴くなんてなかなか出来ません。聴くことが大切なのは分かりますが、聴くことに集中するなんてなかなか出来ません。何か、良い練習方法はありませんか?」
と言われることがあります。
確かに、普段聴くことに集中していない私達に、急に聞く事への集中を求められても、至難の業だと思います。
しかし、大丈夫です。その集中力を鍛える方法はあります。
今日は、その方法についてご紹介致しましょう。
方法は単純です。
「眼をつぶって、相手の話を聴く」という方法です。
また、「電話を使って会話をする」と言う方法もお薦めです。
どう言うことかと言いますと、
眼から入る情報を遮断することで、脳コンピューターに「話を聴き解釈する」ことに集中させるのです。
私達の眼は、もの凄い情報収集能力を持っています。
眼から入る情報は、全体の80%と言われています。
人間には、五感がありますから、耳から得る情報はほんの僅かであると言えるのです。
その僅かな情報から、相手の考えを読み取らないといけません。
その為に、眼から入る情報を遮断するのです。
それにより、脳コンピューターに耳からの情報の処理に全力を尽くさせるというわけです。
私の経験談をひとつご紹介しましょう。
私は3年前。コーチングの勉強をする為に、日本最大のコーチングファーム「コーチ21」(現在はコーチエイ)のプロコーチ養成講座「コーチトレーニングプログラム(CTP)」を1年半にわたって受講しました。
これは、受講生15名ほどが一斉に同じ電話番号に電話をかけ、先生と生徒が、電話会議のシステムを使って授業を進めるという仕組みになっています。
コーチングは、聴くことと質問することで成り立っています。電話会議は、この聴くことに対して、集中させる訓練としては最も優れた仕組みです。
表情も何も読めないのです。
声だけで、相手の感情まで読み取らねばなりません。
この電話会議修行を1年以上繰り返したおかげで、ずいぶんと聴く力がついたと思います。
このように、聴く事に集中する為の方法としては、眼からの情報収集を停止させ、脳コンピュータに「耳からの情報の分析」に集中させるというのが最も効果的だと思います。
なので、
①眼をつぶって聴く。
②電話を使って、相手の考えを聴く練習をする。
こう言う方法が、お薦めなのです。
通常の会話でも、相手が眼をつぶって、真剣に集中して聴いてくれたら、嬉しくありませんか?
まあ、なんだか変な奴、と思われるかも知れませんが・・・
そんなことは気にせず、聴く力を高める為に、チャレンジしてみて下さいね。
きっと、相手の話の中身がくっきりと見えてきますよ。
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