「今の松下さんのアイメッセージは、なんだか私が先ほどお話しした内容に対して評価されたのかな?と感じました。」
これは、私のアイメッセージに対してのコーチからのフィードバックです。
私はコーチですが、どうもアドバイザー気質が抜けきれず、シンプルに相手の成長を願うというよりも「これはこうした方が良いな」とか「この人にはこういう人になって欲しいな」という具体的なイメージが浮かんできます。
「コーチはアドバイスはしない」これが基本です。なぜならば、
1)人はそれぞれ全く違う思考方法を持っている
2)コーチは相手が「自分で考える」環境を提供する(だけである)
3)コーチは常に相手から学ぶ姿勢でいる。お互いをパートナーとして尊重している。
だからです。これは、コーチエイでいつも川本恵コーチがおっしゃっていることです。
(2013/8/31インタラクティブトレーニングのホワイトボード資料から転載)
特に、2)の「環境」の意味が非常に深いのです。相手が自分で気づくようにするために、コーチは聴きます。そして、適時アイメッセージでフィードバックをします。問いかけをするだけではありません。
ところが、ややもするとこのフィードバックが、アドバイスになってしまうことがあるのです。もちろん、相手がそれを聴きたいと求めている場合は、アドバイスをしても良いでしょう。しかし、求めてはいない状態で、コーチング中にコーチのペーズでそれを行うと、クライアントが自分で考えるという環境を提供していないことになるのです。
私の場合、アイメッセージでフィードバックしているつもりで、実際はアドバイスをしていたのでした。「それよりもこうした方が良いんじゃないか?」「そのやりかたではまずいでしょう」「この問題には気づいていますか?」こう言うことを言いたくて言いたくて仕方が無いのです。
私はサラリーマン時代、長い間「結論を出す」「決断する」「決める」という仕事をしてきました。だから判断はいつも自分軸なのです。コーチングを学び始めてからもずっとこの部分が上手く理解出来ないまま4年が過ぎました。先日受講した、コーチングの講座でも、そのテーマを持ち込んで臨みました。
そこで、先輩コーチから頂いたフィードバックが冒頭のひと言です。
この言葉、実は私を評価している言葉ではありません。コーチは自分にはそう見える、そう感じると感想を言っただけです。しかし、それを聴いた私は、強い気づきを得て思いっきり考えるきっかけを頂きました。コーチは私に考えることをうながしてもいなければ、反省もうながしてはいません。ただただ、自分にはそう感じた、と言っているだけです。このニュートラルなアイメッセージが、クライアントに「自分で考える環境」を創り出しているのです。
この先輩コーチは私のあこがれの大先輩。
私も、スッとこのようなアイメッセージでフィードバックが出来る様顔晴ります!
ありがとうございました。
いつもお読み頂きありがとうございます。
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