- 山中 伸枝
- ワイズライフFPコンサルタント
- ファイナンシャルプランナー
対象:年金・社会保険
住宅ローンを支払っている最中に、3大疾病(急性心筋梗塞、脳卒中、ガン)または7大疾病(3大疾病プラス高血圧性疾患・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変)にかかりある一定の状況になったら以後の住宅ローン残高がゼロになる、という保険です。
「住宅ローンは大きなお金ですから、保険付きが安心ですよ」と勧められると、今まさに人生で最大のお買い物をしようとしている人は、心がゆれてしまうようです。← 何千万円という借金をするのですから、ビビってしまうのも当然です!!
さあ、この保険ですが、それなりにコストがかかります。コストの支払い方は2種類。住宅ローンの金利に上乗せされるタイプと別途保険料を納めるタイプ。
例えば、金利上乗せタイプの方は3大疾病で0.3%アップというのが一般的のようです。仮に借り入れ額3000万円、返済期間35年、金利3%のローンにこの3大疾病の保険をつけた時のコストを計算してみましょう。
先ずローン本体の月々の返済額が115,456円、35年間の返済総額が48,491,520円。これに0.3%が上乗せされると、月々の返済額が、120,537円、返済総額が50,625,540円になります。
つまり差額が保険料ということですから、月々の保険料は5,081円、35年間に払い続ける保険料は2,134,020円!!
これって、「ちょっとの負担で、大きな安心」というには、少し高いような・・・
ローン負担を考えると保険は確かにかけたい気持ちになります。でもそもそも住宅ローンには団体信用生命保険という保険もありますし、皆さんすでに別途生命保険や医療保険などかけている場合もあります。
更に、保険が必要?
今一度保険付き住宅ローンを検証してみましょう。