- 松山 陽子
- 株式会社 生活設計FPワーク 代表取締役
- 大阪府
- ファイナンシャルプランナー
対象:生命保険・医療保険
多くの方が生命保険に加入していますが、その大半は、勧められるままに加入し、内容をよく理解していません。
今回、相談を受けた人の保険証書を拝見すると、80歳までの死亡に3000万円が支払われるものでした。
働き盛りの方や、こどもが小さい方は、万一死亡したら、それなりの保険金が必要でしょう。しかし、はっきり言って、80歳間近で3000万円支給されて、遺族は何に使うのでしょうか。
しかも、80歳までの定期保険なので、80歳を超えると保障はナシ。80歳までに死んでよ、なんて考えるのもイヤですよね。
保険料は、45歳の今は18000円/月ほどですが、50歳、60歳、70歳に更新されます。おそらく死亡する確率の上がる70歳になれば、払えないような保険料になり、結局解約… 長年かけたのに、50万円ほどの返戻金を受け取っておしまい、となりそうです。
この方はお子さんは小さいのですが、厚生年金の事業所で25年間働いており、遺族厚生年金もそこそこあります。また奥さんも働く意思もお持ちなので、遺族基礎年金と合われば、そんなに大きな保険は必要ありません。
保険は大きければ大きいほどよいわけではありません。
葬式費用をまかなう数百万円の終身保険、こどもが成人するまでの生活費を補足する収入保障保険、入院や手術に備える医療保険を提案することにしました。
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