- 坪内 康将
- 独学指導者
- 愛知県
- 塾講師
対象:子供の教育・受験
「将来、何になりたい?」
そう聞いて、ずっと同じ答えを言える人が何人いるでしょう。
なかには毎日のように変化する人もいますよね。
小中学生の場合、それが当たり前です。
(高校生、大人でもそうかな)
そもそも情報がないので、野球選手を目指していたとしても、それ以外の情報(大工さん・教授など)が入ってきたら変わることはありえます。
大人の場合、それはダメなことかもしれませんが、子どもの場合は単に知らないから変わるので、「夢がコロコロ変わる」ことは決して悪いことではありません。
一方、お子様の多くは
「・・・特にない」と答えると思います。
よく懇談などの親子の会話を聞いていると
「したいこと」を聞く質問が多いように感じます。
「勉強したいの?」
「やる気はあるの?」
「高校に行くの?」
「大学に行きたいの?」などなど。
子どもにとっては、情報や知識、経験がないため「なにかがしたい」「なにかになりたい」という決定はなかなかできないものです。真面目な子、素直な子ほど慎重で、答えが出ないのかもしれません。
しかし、その逆
「なにがしたくないか」「どうなりたくないか」
という【イヤ】に対しては感情や意思はあります。
例えば、「何になりたい?」と聞いて、答えなくても
「じゃぁ、どんな大人にはなりたくない?」と聞けば
「フリーター」とか「つまんない仕事はしたくない」とか「体力を使う仕事はしたくない」といった「これはイヤだ」という答えが出てきたりします。
例えば「中卒はイヤ!」という生徒がいたとします。
その生徒には「じゃぁ、中卒にならないためには、高校に行ける状態にすることも大事だけど、高校で3年間続けて通えることとか留年しないことも考えないといけないよね。そうならないために今、やらないといけないことはしようか」とアドバイスができます。
それなら生徒も納得しやすいです。
私自身もそうですが
「こうなりたい!」と思って、そこに向かっていくよりも
「こうはなりたくない!!」と思って、それをしないように進んでいくほうがいいこともあります。
こうなりたい。こうしたい。
ではなく
こうはなりたくない。こんなことはしたくない。
という信念が持てる
・・・その方が大事なのかもしれません。
独学ができ成績が上位にいる生徒のほとんどが「何点取りたい」「何位を目指す」という思いよりも
【何点以下にはなりたくない】
【何位以下にはなりたくない】
【前回より下がるのは嫌だ】
【悪い教科でも平均より上】
といった「なりたくない自分」への思いがあります。
もしも、
「勉強なんかしたくない」というのであれば、
中卒で仕事がないことも、お金がないことなども受け入れなければなりません。
ですから、「勉強なんかしたくない」のであれば、「そうなった人がどうなるか、どんな生活をするのか」などをできる限りリアルに伝えていくしかありません。
したくないことを「したくない」
なりたくないものに「なりたくない」
そう思い、そうならないために・・・
しないといけないと思ったことをする。
そういう考え方で自分自身を成長させたり、誰かを育てていく・・・そういった発想も大切です。
「将来のことは、本人に任せます」
という方針の方は、ぜひとも
「これだけはなってほしくない」というものだけは伝えてあげてください。
本人に任せると言いつつ、「バンドマンになる!!」と言われて反対したら・・・ダメですよね。
子どもは、親の言葉・思いを覚えているものです。
任せる・・・といって反対されたときの理不尽さは大きいでしょう。
それだけ、親の言葉・思いは心に残るので、「こうなってほしくない」「これはやめてほしい」という思いは伝えてくださいね。
実際に、
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